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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第七層エリア 【異界から来たるは勇ましき者】
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森の英雄ロビン・フッド

 まさかの英雄二体目。

 ロビン・フッド。名前くらいしか知らないけど本とかあるらしい。ロビン・フッドの冒険っていうやつとか。詳しくは知らないけどね。


 こんな青年が英雄……。


 「ロビンくんは弓の名手なんですー! 寸分狂わず狙撃するんですー!」


 クー・フーリンは槍の使い手だけどロビン・フッドは弓の使い手か。

 ぐっ。私も英雄を仲間にしたい……! いや、ルシファーとかベルゼブブとかで戦力は過剰にあるんだけどさ、それでも英雄っていう響きがかっこいいじゃん?


 「やめてよ妖精様。僕はそんなすごいものじゃないって」


 好青年……だと……。

 なんだよこの英雄は……! 笑顔がスマイルでキューティクルだしイケメンだしなんだよ……! 私の勝手な想像だと渋いおっさんって感じだったんだけど……。まさかの好青年。

 ぐっ……イケメンはいいな……。


 「ふん。下らん」

 「はは、辛辣ですね」

 「当然だ。当てて当然だろう」


 ルシファーも結構強いけど傲慢だからね……。


 「……弓は難しいんです。あなたに扱えるんですか?」

 「もちろん。我はすべての武器を扱うことは可能だ」

 

 ルシファーすげえ!

 ただ、ロビン・フッドもロビン・フッドで凄いんだろうなとは思う。英雄だからね。クー・フーリンも槍の名手ってことで有名だしロビン・フッドもなかなかのものだろうな。


 「……傲慢ですね」

 「当然だ。我は傲慢を司るからな」

 「傲慢を司る……? あなたはもしや……!」

 「ルシファーだ。覚えておくがいい」


 ルシファーと名乗るとロビン・フッドは微笑んだ。


 「はは、やっぱりそうでしたか。なら敵いません。弓に関しては誰にも負けない自信があるんですけどね」

 「ふん」


 なんの因果が働いたんだ。

 ロビン・フッドは先ほどまでの険しい顔をどこへやら。一転して微笑んでいるではないか。うーん。なにかルシファーとあったんだろうな……。

 だけどまぁ、喧嘩しないほうがいいだろうしね。


 「シャーウッドの森はどうなった」

 「それが、数年前に……」

 「そうか」


 シャーウッドの森。

 ほへえ。そういうのあったんだ……。それってどこのエリアにあるんだろうか。あるんならば探したいけど……。そもそもシャーウッドの森……。

 

 「とてつもない槍の名手が現れて森の動物も魔物も殲滅で。見る影もなくなりました」


 ……槍の名手?

 クー・フーリン、だろうか……。ここでつながるのかな……。


 「ははは、まあ怒ってはいないからな。ただ、一回だけ手合わせしたいものだと思うけれどね」


 クー・フーリンも強い。

 ロビンも強いだろう。どちらが上なんだろうな……。


 「プギーさん。もうそろそろクエストの時刻ですよ」

 「そうだったでーす! じゃ、また!」


 と、プギーとロビンが去っていった。

 私もそろそろ去ろうかな。











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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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