表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第七層エリア 【異界から来たるは勇ましき者】
340/856

王都アドバンス

 もう季節は二月。バレンタインデー。

 私は今、チョコをもらっていた。男の子から。


 「本命チョコです! 受け取ってください!」

 「……神林君。こういうのって普通女子からじゃ」

 「自分から行動に移してみたんです!}


 行動派なのはいいことだよね。

 でもチョコ……。それほど仲良くない気がするけど。最近はよく話すようになったけどまだ異性として認識してないよ?

 それに、チョコの形がハート。重い。


 「あ、ありがとう」

 「いえ!」


 神林くんは走って去っていった。

 私はもらったチョコを開封し食べる。


 ……美味い。ビター加減がちょうどいいじゃん。私の好み完全に把握してんじゃん。なに? ストーカー?

 私はチョコはたしかに甘すぎず苦すぎずが一番ベストだしどちらかというとビターよりのほうが好きだよ? でもこうも私の好みの甘さ……。どんだけ知ってるんだ私の事。


 ……私チョコ作ってきたんだよ。珠洲と地衣の分。


 このチョコと比べると……。


 「やっほー美咲ぃ~。チョコあげたの?」

 「ほへ?」

 「あ、チョコもらったのね。あ、はい友チョコ」

 「……これ手作り?」

 「市販品」

 「ほっ」

 「なんだよほって」


 いや、手作りなら私最悪死ぬし。


 「はい。私からも」

 「おお、さんきゅ」


 こうもバレンタインって面倒だなぁ。

 好きな人もいないし先輩にイケメンはいるけど卒業するしそもそも好きという対章で見てないしなー。あげる相手がほぼほぼいないからそういうの無縁だからなー。


 「そういえば新しいエリアいった?」

 「いった」

 「どう?」

 「んー、新鮮味にかける?」

 「なにそれ」


 いや、新しいエリアはね……。






 「王都?」

 「そ。魔法陣で行けたでしょ」


 そう。王都。

 ここが第七層エリアの”王都アドバンス”。ここでなんと異世界から勇者召喚が行われるらしい!

 ……ラノベ? ゲームだし本当の世界から呼び寄せるってことはまずないだろうけど、どうしろと? えっ? いや、勇者召喚なんてラノベの定番ですよね?

 

 「目新しさがないなぁ。まぁ、今まで行けなかった王都の郊外とか行けるのはいいんだけど」

 「でしょー?」


 インパクトに欠けるというかね。

 まぁ、王都探索もするんだけどさ。こうしてみるとプレイヤーが結構いるな。大幅初心者から少し脱した人たちだろうけど。

 だって普通に攻略するならあのネズミ倒さなくちゃね。


 「郊外に行くのを禁止されてる理由ってあなたじゃ到底倒せないとかそんな理由だったし私たちなら正攻法で来たしいけるかもね」

 「さっきその話したでしょ。行けるって」

 「あ、そだっけ? すっかり忘れてた」


 何十秒か前のことなんですけど。


 「とりあえず探索探索ぅ!」












評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ