精霊の守護者
ギルドを設立することを決めた今日。
エルルゥとルルークも合流し、ギルドリーダーと名前を決めることになった。まあ、私がリーダーをやる羽目になったんだが問題は名前である。
「精霊軍というのはどうだろう。いかにも騎士がいそうだろう?」
「いやいや、精霊王の間でしょ!」
「えっと、精霊王の森というのは……」
十人十色三者三様。名前がなかなか決まらない。
「天空の精霊王っていうのは?」
「幻の精霊王!」
「そ、空と海と大地と呪われし精霊王……」
君たちドラ〇エ好きなの? それ全部ドラク〇のタイトルもじっただけだよね? というか私呪われてるの!? 馬になってるの!?
それら全部却下だよ!
「じゃあ……精霊王ミキの憂鬱」
「這いよれ! 精霊王さん」
「ま、魔法科高校の精霊王」
だからそれらパクリだろ……。しかも魔法科高校に通ってないよ私。
「もっとちゃんとしたのないの……。さっきからなんか聞いたことあるようなやつばかりなんだけど」
精霊王ミキの憂鬱ってきたら絶対次消失とか驚愕とか言うでしょ。
私宇宙人とか探してないし、クトゥルフにも登場したりしないし、魔法科高校にすら行ってないし……。全部まともじゃない。
それにあまり読んだこととか見たことない作品を並べないで……。
「うーん。ドクタースランプ精霊王とかどうだろうか」
「グラップラー精霊王!」
「すごいよ精霊王さん!」
「ふるっ!?」
それ何十年前の奴だよ……。いや、ドクタースランプはまだわかるとしよう。グラップラーとかすごいよマ〇ルさんとかわかるひといる? いや、私は名前だけは知ってるんだけどさ……。
「もっとまともなの頂戴よ! これじゃ勧誘に行けないよ!」
「そ、そうだな。真面目に考えるとしよう」
ギルドに必要な人数は最低五人。つまりあと一人足りないのだ。
だからもう二人くらい勧誘しギルドを作る。そのために決めようとしているのに……。まあ、人任せっていうのもあれだし私も考えるけどさ。
うーん。精霊王はつけたいよなあ。いや、つけなくても精霊だけついていればいいのかな?
「精霊樹の守り手……とかは?」
「……精霊樹ってどこにあるんだ?」
「チリンはやっぱ知らないかー。この前私限定のクエストあってそこにあったんだよ」
「汚濁竜のクエストか。あれはきつかったな」
「ボクあまり活躍出来てなかったけどあの時は二人すごかったよ」
あの時一人だと絶対負けてたような気がする。
「そうか? ルルークも貢献していたが」
「ボクなんていてもいなくても変わんなかったよ。この話はおいておいて、早く考えよっか」
「そうだな。うーん……」
「もう精霊の守護者……でもいい気が」
「おお、なんかそれにビビット来たぞ」
「よさそう!」
「でもなんか漢字だとダサいからさ、適当にルビいれて……『精霊の守護者』ってのは?」
「それだあ!…まあ、ルビ振ってもわかんないけどね」
私たちのギルド名は精霊の守護者になりました。
最近あとがき書いてませんでした。すっかり忘れてました。
いや、でもギルドって大変そうですよね。現実で言うと会社を起業するのと同じですからね。自分なら絶対立てないでソロプレイ=フリーターになってます。
ちなみに生産もしない、敵を倒したりもしない人はニートです。