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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第六層エリア 【誇り高き獣】
337/856

脆弱が見せるは闇の種 ①

ボス戦んんん!

 いた。

 ベアンの縄張りの中のとある一角にそれはいた。でかい。とてもでかいネズミがごみをあさって食べていた。私は魔法を打ち込む。


 だがしかし、躱された。糞を残して去っていく。


 「これです! 調べた糞と同じ! ということは……!」


 当たり、みたいだね。


 《キークエスト:獣の国の流行り病 をクリアしました》

 《ワールドクエスト:脆弱が見せるは闇の種 を開始します》


 ほらきたワールドクエスト!

 第六層。攻略開始じゃ!







 ピョンは自分が行くと死にそうだからいけないと拒んだ。

 その代り逃げた方向を教えてもらう。森の中。森の中も雪が積もっていて木の枝にはどっさりと雪が積もっている。

 私はルシファーとベルゼブブ、チリン、クー・フーリンを連れてきていた。今回は攻撃じゃなく回復として立ちまわってみようと思う。


 「ネズミがボス……ね」

 

 チリンは笑みを浮かべていた。

 

 「今回私攻撃しないから。よろしく」

 「え? なんで?」

 「そりゃあ……」


 あのネズミが病原菌をまき散らしているのだとすると。状態異常をかける攻撃が多くなるはずだ。当たったら状態異常にかかるとするならば厄介だといえる。

 だから状態異常回復を手にした私が回復に専念しないとね。いつでもできるように。


 それに、火力なら十分というか、これでも過剰なくらいだと思う。


 「さて、ボスとのご対面」


 森を抜けると平原があった。

 雪が積もっていない。緑の平原。そこに、ネズミはいた。


 ――――――――――


 ・ダークデッドマウス

 

 ――――――――――


 そういう名前らしい。

 

 まずはこちらから仕掛ける。チリンが剣で切り裂いた。


 「ちゅーーーーー!」

 

 だが、攻撃をしてくる。

 チリンの体が黒く変色していった。


 「なにこれ!?」

 「やっぱりね! 状態異常回復!」


 チリンに魔法をかけ、チリンの変色が収まる。

 触れるだけでも感染するらしい。そして、完全に黒く染まると死が待っている。厄介だ。私生命の主神選んで正解だよ……。

 

 「ネズミ風情が」

 「我の糧となるがいい!」


 ルシファーが剣で突撃していった。

 剣はネズミに突き刺さる。が、その剣も黒く染まっていってルシファーもだんだん黒くなっていった。


 「状態異常回復!」


 ルシファーを回復し、ルシファーは剣を刺したまま離れた。


 「厄介だ……。ミキ様がいなかったら死んでいたな」

 

 ここで疑問がある。

 なぜルシファーの剣は黒く染まったのにチリンの武器は黒く染まらないのか。その答えは……。


 「ちゅーーーーーー!」

 「……っ! チリン! 躱して!」

 「あいさ! 当たるとやばい!」


 チリンは重い足取りながらも躱した。

 すると、私が厄介だと思ったんだろうか私の元に突進してくる。すかさずベルゼブブが私の前にでてネズミをぶん殴る。拳が黒くなっていた。


 「状態異常回復」

 「手間かけさせてすまない」


 厄介だな……この敵。

 魔法……。が一番の有効打……。だがしかし使えるのが私しかいない。どうしようか。チリンの剣がなぜ攻撃が通るのかは知らないけどチリンにも頑張ってもらうか。









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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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