第一次天界大戦勃発 ③
今回は第三者視点です。
目の前にいるのは悪魔の軍勢。それに二人の悪魔が相まみえていた。
「よう。久しいなマモン。寝てなくて大丈夫なのか?」
「あん? 大丈夫に決まってんだろうが。お前こそ食べなくていいのか?」
「後で好きなだけ食べるさ。今は目の前の同胞を倒すことが優先だ」
「おう。俺も契約者みっけたからな。その契約にのっとるまでよ」
マモンはアップを始める。
ベルゼブブも同様にストレッチを始めていた。同胞である悪魔は目の前の悪魔二人を睨んでいる。
「てめえら……! 悪魔でありながら天使のほうにつくのか……!」
「違う。我らの主人が天使側についてるから仕方なくだ」
「そうだ。不可抗力だ」
悪魔は怒る。
どんな理由であれ天使側についたのだ。仕方ない、なんて言葉では済まされなかった。だがしかし、二人の悪魔はあっけらかんとした顔をしている。
「さて、やるか。貴様らは”暴食”のベルゼブブと”強欲”のマモンだけで相手してやる」
「つまんねー戦いはなしにしようぜえ? 戦いは面白ければ面白いほど楽しいからなァ!」
そして、戦いが始まった。
マモンが悪魔の元に駆け寄り強欲スキルを発動。強欲スキルは相手の欲を深くするもの。今回は”睡眠欲”を深くしたのだった。
相手は眠る。欲望には抗うことはない悪魔だ。
「そういえば、まだ主には見せていないな……。真の暴食の力を」
暴食スキルを発動。
相手の満腹度を下げるだけではない。相手を食べることができる。あるがままになんでも口にし食べまくる暴食スキルだった。
「どうしたよ? 意気込んできた割にはその程度なのかよォ! ほら、もっともっともっと楽しませろォ? つまんねー戦いはなしだって言ったばっかだろうがよ!」
「口ほどでもない」
大罪クラスは根本的に実力がおかしいのだ。
大罪の中で最弱と呼ばれている者ですら”王”と並ぶほどの実力はあったりもする。目の前の悪魔は強い。だがしかし所詮は上級悪魔だ。プレイヤーでいうとちょっと上手い人ぐらいのレベル。そんなのをひねりつぶすなど余裕なほど。
「……暴食? 強欲?」
「……まさかあなた方は!」
「「伝説の!」」
まだ息がある二人の悪魔がその正体に気づくのだった。名乗ったのに気づいてなかったとはバカなのか、集中していて聞こえていなかったのか。どっちでもいい。
「それで、マモンの主はどんなんだ」
「気弱なやつだが運がいい奴だぜェ。おめえも見たら気に入るだろうよ」
「ふん。我は美味しいご飯を作ってもらえればだれでもよい」
ベルゼブブの強さは大罪の中では中間ぐらいだけれど仲間にする条件が一番簡単だったりもする。ただ料理をふるまえばいいだけであり料理特化プレイヤーならすぐに仲間にできるほどだ。
「さて、悪魔の殲滅が終わった。次は魔物の殲滅に切り替えるか」
「暴れたりねぇぜ!」
「ふいー、まいっちまうぜ」
ミカエルは汗を拭く。
如何せん数が多い。いくら強いといえど体力がなくては戦うことは難しい。一個体の強さはそれほどでもないけれど数が多い分消耗も激しい。
「なんだもうバテたのか」
「ふん! そんなことないやい!」
ルシファーとミカエルはモンスターを殲滅していく。
だがしかし。モンスターと戦っているのもつかの間。
目の前に現れたのは。
「堕天使……!?」
「ほう……」
かつての天界の仲間だったが堕天し悪魔として暮らしているものたち。ミカエルは情をかけることもなく剣を構えた。
ルシファーも構える。
「堕天は許さねえ! 天界を裏切るなんざ……」
「我も堕天使だが?」
「ルシファーは事情ありだろうが!」
ミカエルは堕天使を切り伏せた。
「堕天したものに情けはいらねえ! 全力でやってやる!」
「どれ、我も本気を出そうか。ミカエルが出すのだから我も出して当然だな」
堕天使殲滅には十分もかからなかった。
第三者視点むずい……。
マモン仲間にする条件:とにかく欲望をかなえてあげる。マモンは強いの〇太くん。プレイヤーはドラ〇もんになると思えばいい。




