第一次天界大戦勃発 ②
やはりモンスターが多い。邪神ちゃんが生成しなくなったとはいえまだ数は多い。戦っているプレイヤーの数も相当いるけどモンスターはそれをはるかに上回っている。
何百と倒したのかは知らないけど先が遠くなる作業だ……。
「さて、ネタも書きとめましたし、私も参戦するとしましょうかね! ラファエルっちも!」
「はぁ~い」
ガブリエルとラファエルが戦闘に参加することになった。
ミカエルは強いとわかったけどこの二人の実力はまだ知らないんだよね。どういう風に戦うのかは見物かな……。
「では水さん。お願いしますねぇ」
「うおりゃあああ! 武器召喚の魔法陣っ!」
ラファエルは水を操り戦っている。ガブリエルは本に魔法陣を書きそのページを破って魔法陣を発動させていた。ガブリエルの戦い方ちょっとかっこいい。
私もやりたいけどまず魔法陣かけないし。
「ウリエルはどういう風に戦うんだろう」
「あっ、ウリエルっちは戦えないですよ!」
「……え?」
「ほら、今もあそこでウリエルっち魔物に襲われて泣いてますし」
「ウリエルーーーーーー!!」
「ぐすっ……ありがど……」
私はウリエルを背負いながら戦っていた。
いや、前になんか戦えるとか聞いたんだけど。あれ気のせいなの?
「ほんどはだだがえるんでずがちがらがうまぐづがえないので」
涙声で何言ってるかわかんない。
「げぇ、なんかまずいのきますねえ!」
と、その時だった。
黒い靄が現れる。それは悪魔だった。頭に角を生やしてにやりと笑みを浮かべている。悪魔の軍団がまた増えたのだった。
「天界に悪魔! こりゃ大ごと!」
「うふふ、ちょっとまずいですねぇ」
ガブリエルとラファエルは焦っていた。
それほどまでに強いのだろうか。
「あの悪魔たち強すぎてミカエルかルシファー相手じゃないとだめですね。少なくとも私は敵いませんわ」
なるほど。
ならば、大罪でも呼ぶか。
「ベルゼブブ召喚!」
「む」
目の前にベルゼブブが現れた。
ベルゼブブは私を見て、周りを見て事態を認識していた。そして、ベルゼブブは頷く。
「悪魔どもを殲滅すればいいのだな。容易いことだ」
「頼んだよベルゼブブ」
「ああ。それに、我だけではないなここにいる大罪。マモンも誰かの元についてるようだ」
……あの強欲の?
もしかしたら私以外にも大罪を仲間にした人いるのかもしれない。すごい! 私だけが異質ってわけじゃ……。あっ、でも私二体仲間にしてるか……。
「また新たな悪魔が…!」
と隣のプレイヤーがいう。
「味方。私が仲間にしてるの。ベルゼブブ。頼んだよ」
「任せておけ。報酬は美味しいもので頼む」
「うん。いいよ」
そして、ベルゼブブが暴れ始めたのだった。
ベルゼブブ釣り終わった後すぐに下界に降りてました。食料を探しに。




