天空に聳え立つは大きな廃町 ①
天空の城っていう情報が初心者の人からもらえた。
いやあ、天空の城って言ったらあれを想像するよね。竜の巣の中にあるあれ。やっぱりラ〇ュタはあったんだ!
「で、今のところ行けるのは私とマーヤだけだね」
空にあるとしたのなら。
飛行スキル所持、飛べる鳥人族だけだろう。だとすると、必然的に私とマーヤ、プギー以外はいけない。プギーも羽根あるからね。飛べるよね。
で、ルシファーとベルゼブブの二人はと言うと。どっちも飛べるけどそんなに多くてもあれだしな……。ベルゼブブをこっち残していろいろとやってもらおう。とりあえず暇を持て余してるなら人を襲わないでモンスターでも倒しておいてとか素材集めよろしくとか言っておこう。
ベルゼブブは料理をふるまうだけでいいからね。楽だ。
「プギーはいく?」
「んー、いかないです! ギルドでやることありますです!」
そうか。残念だ。
んー、私とか抱えていけないかな?
いや、落としたら怖いしやめておこう。
「じゃ、早速行ってみる?」
「わかった」
空を飛んでいた。
飛行スキルって便利だわ。地図によるとこの地形からするに第二層エリア。第二層エリアの奥地ぐらいにそれはあった。
でかい雲。積乱雲だか知らないけどすごい。
この中に本当にあるのかな?
「んー、この中にあるのか」
「ありましょう我が神よ。ここからは私が案内いたしましょう」
「ん? 知ってるの?」
「はい」
ルシファーがそういったのでルシファーの後を追って飛ぶことにした。
まっすぐ進み、上にあがり、下に下がる。ルートがなんだか複雑だ。このまままっすぐちょっきったらダメなんだろうか……。行くにはルートがあるのか?
「マーヤついてきてる?」
「きてる」
この白い霧の中でミ失ったらわからなくなる。必死についていかなくちゃ……。迷子になったらどうしようだとかいろんな心配はあるね。
真っ白だし見えないし。
「まだつかないの?」
「もう少しで着きましょう」
というので必死にルシファーの後を追っていく。
ルートが複雑すぎて自分でどこいってるのかわからない。ルートが決まってるんだろうけど、ちょっと不思議だなあ。なんだか雲の大きさより大きい気がしてならない。
というか、つくまで長くね?
すると、真っ白だった目の前が晴れてきたのだった。
そして、そこにあったのは。
でかいお城。そして、小さい町のようなもの。ルシファーは懐かしそうに眺めていた。まるで故郷に帰ってきたかのように。
もしかしたらここって……。
「元、天界?」
「はい。天界です」
だからルート知ってるのか……。