新しいギルドメンバー
私たちがドレスを着ていると不意に扉が開かれた。
初心者の装備をしている人たちが多数。防具でも買いに来たんだろう。パッチさんは急いでドアを開け出迎えるのだった。
「うわ、多くない?」
それは結構な大人数で。
第四陣の人の多さがうかがえる。すると、チリンからメッセージが届いた。
《うちの店に結構な初心者の人きた! 大繁盛なう!》
おおう。うちの店もか。
となると結構第四陣は人が多いんだな。
「俺たち邪魔になるな。それじゃ、パッチ。また来るわ」
「ご贔屓に~」
私たちは外に出る。
始まりの街。初心者が結構多かった。噴水広場ではギルド勧誘も行っている。
「あの、お兄さんがた精霊の守護者のメンバーさんですか!?」
「ちがうよ……」
「違うのか……」
と、横でそんな会話がなされていた。
私たちのギルドって有名なんだなあと改めて思う。精霊の守護者に加入したいっていうんなら……まあ、ちょっと考える。弱いからというわけじゃなくて人数的な意味で。もう20人超えてるし……。人数多いのもね。
うちのギルドってそんな部屋ないしね。
……だけど話だけ聞いてもいいんじゃないかな。
「お嬢さんたち精霊の守護者の人探してるの?」
さっきの子に声をかけた。
「はい! うちの友達が入ってるらしくて一緒に……」
「へえ。友達の名前は?」
「ゲームではシャンバラでやってるっていってました!」
シャンバラの友達か。
うーん。友達なら入れてあげたいなー。友達ならまだいいって思ってるし……。
「あの、精霊の守護者のかた知り合いにいませんか! いたのなら入りたいと……」
「わかった。じゃ、いいよ」
「いいって……?」
「精霊の守護者に入れてあげるよ」
「へ?」
彼女の名前はホリック。
回復士希望。シャンバラの友達。
「まさか精霊の守護者のギルド長だったとは……!」
「そうだよ。っていうかまり……ホリック本当に買ったんだ」
「うん。楽しそうに話すからやりたいなーって……」
「うんうん、布教のおかげだ。今日からホリックも仲間だね! 先輩として私がいろいろ教えてあげる!」
と、シャンバラが妙に先輩面していた……。
私は横目でそれを見てコーヒーを啜る。あ、うまい。ゲーム内でもコーヒーうまいんだなあって。砂糖入れなくちゃ飲めないけどうまい。
いや、ブラックも飲めなくはないんだけどね?
「うん! よろしく! ミキさんもよろしくお願いします!」
「うん。よろしくね」
新しいギルドメンバー。
多分もうこれ以上増やさない。増やしたくない……。
勝手ながら明日の更新はないです。書ける時間になって書こうとしたんですがめちゃめちゃ眠い。無理……。ぐっすり寝て明日仕事して書こうと思います。