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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第六層エリア 【誇り高き獣】
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第六回イベント ③

 陣地にとんぼ返りしていく。

 ロトたちの討伐は確認できた。相手の戦力は大幅削れた……まではいかない。ロトはまだ進化していないし、プギーは戦闘向けのスキル構成はしていない。


 正直、王といえど進化後と進化前ではスペックに大幅違いがある。


 「おっ、あの竜はニルだな」


 遠目でも確認できるほどでかく変身している。

 ガガトツと戦闘中……なんだろうか。むしろ、ガガトツだけ上手く引き寄せられたのだろうか。心配だ。だがしかし、司令官である私が現場をそう長く離れるわけにもいかず。見に行くことは断念した。


 「さて、時間稼ぎもした。罠を仕掛けよう」


 こっちも今か今かと待つばかりでは楽に勝つことは不可能だ。

 私の予想だけれど、ニルはきっと負けるだろう。さすがにゲームのやりこみ度が違う。ニルには申し訳ないんだけど単なる時間稼ぎだ。

 マグダッドはまだわからん。私の劣化版だからわんちゃんあるかなって感じぐらい。


 「どういう風な罠を仕掛けますか?」

 「古典的に落とし穴かな」


 こんだけ見えにくい世界だ。

 落とし穴もばれなかろうて。


 「私はやることがあるから。みんなでやっててくれる?」







 私のやること。精霊を創ることだ。

 一日十体まで。十体創ると私でもMPが相当やばくなる。その時は翼をもぎ取り回復するのみだ。


 火の精霊は……雪が解けそうだから却下。


 雪の精霊と風の精霊だけを創る。


 「ぬしー!」

 「うほほーい!」


 次々と生まれてくる。

 そして、10体目。比率は雪が6に風が4。この精霊に力を貸してもらうことこそ私の策略だったりもする。

 快晴? だから?


 落とし穴を吹雪で見えにくくさせるためだ。今日があいにくの晴れ模様だからやる。


 「雪の精霊は私が指示したところに雪を降らせて、風のはその雪めがけて風をふかせて」

 「「「「「あいあいさー!!」」」」」


 元気がよくて何よりだ。

 さてと。MPを回復っと。一体一体消費MPがバカにならないからあまりしたくないし、この精霊はあくまで精霊なために討伐も可能っていうところがね。


 まぁ、後は待つのみかー。


 「ミキさん! 前方に敵軍発見!」

 「お」


 飛んで火にいる夏の虫。

 吹雪のせいで視界が遮られている。下に設置されている落とし穴に気づくわけもなく。軍隊は落とし穴に足を取られてた。


 その油断をついて魔法使いなどの遠距離に向いているプレイヤーが攻撃。数々のプレイヤーが脱落していく。

 名前を呼ばれていくが今のところ知り合いのプレイヤーはいない。


 これでもはやニルが死んだとかアナウンスを受けるとまた対策の練り直しだからねえ。











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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[一言] あ、ありのまま今起こった事を話すぜ! 「奴が精霊を創造したと思ったら いつの間にか妖精になっていた」 な…何を言っているのか わからねーと思うが おれも 何をしたのか わからなかった……
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