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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第六層エリア 【誇り高き獣】
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珠洲とゲーム ②

 「あー。落ち着く……」


 今わたしはゲーム内で犬を飼育している。

 そういうゲームだ。餌を与えたり外で遊んだり。育成ゲームって楽しいね……。さっきの不快感が浄化されるようだなぁ……。


 「ぽち丸~。ご飯だよ~」


 二匹の犬を飼っている。

 名前はぽち丸とぷち丸。私が犬を飼おうと思ってつけようとした名前。だけど犬アレルギーだからやめた。猫も猫アレルギーで飼えない。

 ゲームならアレルギーの心配はない。


 「お、ぷち丸も構ってほしいのか~。よしよ~し」


 ぽち丸はマルチーズ、ぷち丸はチワワ。

 可愛い……!


 「美咲ってそういうゲーム好きだよね」

 「育てるの好きだよぅ。あぁ癒される……」


 育てるのは好きだ。

 将来も結婚して子供育てたいなーって。それか保育士にでもなるかなーって。育てること好きだし。


 『足伸ばしてバランスを保ちましょう』

 「っていうか珠洲は健康の奴?」

 「最近現実世界での運動が不足気味だからねー。筋肉とか衰えないようにしないとさー」

 「あー……」


 VRの悪いところだ。

 定期的に体を動かさないと筋肉が鈍り動きがちょっと鈍くなる。私も定期的に腹筋とかしてる。最近は入りっきりだしそろそろ体を動かさないとなー。


 「A2Oの話でもしながら一緒にしない?」

 「いいよ」









 私も片足立ちをする。


 「それにしても昨日私たちが攻略したダンジョン。あれ性格悪いでしょ。普通落とし穴に自ら入りに行く人なんていないって」


 ……私もそう思ったからあえてつながるようにしたんだけど。


 「そういえば今回のダンジョン、神が作ったって言ってるけど、美咲も作ったの?」

 「ふぇえ!?」

 「そんなに驚く?」

 「い、いや。知ってるのかって」

 「まぁ、告知されてたからね」


 されてたんだ……。


 「そうだよ。作ったよ。マシュマロとニルもね。秘密に作ってって言われたから秘密にしてたんだ」

 「へぇ。だからあんなギルド長の部屋に三人引きこもってたんだ」


 そう。偶然バレるくらいなら見るなと言っておいて三人で私の部屋にこもって作っていたのだった。


 「じゃあ今度美咲が作ったところいこうよ」

 「…………」


 もう行ってるんだけど……。


 「……珠洲。もう、行ってるよ」

 「うん?」


 珠洲はなんのことかわからずに首をかしげていた。


 「……あのさっき話してた落とし穴がつながるやつあるでしょ」

 「うんうん」

 「それね、私が作ったの……」

 「へぇ。そうなん……だ……は?」


 珠洲が目をまん丸くしてこっちを見ていた。

 片足立ちをやめてこちらを見ている。茫然として立っていたのだった。


 「ま、マジで!? ということは、最初からボス部屋知ってたの!?」

 「う、うん」

 「だから入ろうと……! 知ってたならそりゃわざと落ちようとして当たり前だよ! だって知ってんだもん!」


 まあ知ってるからボス部屋に行くのは楽勝なんですわ。

 製作者はすべてを知る。


 「あんなに歩き回ってたの笑ってたの……?」

 「……まぁ、まんまと私の考えてたことにはまってくれたなとは」

 「おおう……。マジかぁ……」


 こっちとしてはちょっとうれしかったです。


 「なんていうか、ドッキリ大成功?って感じだね」

 「ほんとにドッキリみたいだよ……」












書いてる翌日は七時出勤だというのに12時過ぎて小説を書くという小説家の鑑(そんなことはない)

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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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