珠洲とゲーム ①
最近A2Oばかりだったので珠洲が違うゲームをやろうと提案してきた。
なのでそれにのっかり、珠洲のゲーム部屋に行く。ゲームを集めている珠洲はたくさんのゲームを持っているのだった。
どこから買う金が来るのだろうか……。
「ほら、美咲ならこれよさそうじゃない? ”ジュウダンロンパ”ってやつ」
パッケージを渡される。
推理ゲームのようだ。面白そうだけどやらないでいいや。
「”精霊樹の迷宮”はどう?」
「あー、それよく知らないんだよね」
「そっかぁ。なら……」
珠洲がやろうとするゲームを見せてくる。
私もとりあえず何か探している。このゲームなんかどうだろうか。手に取ってみる。名前はっと……。
「淫らな妹は好きですか……?」
「え゛っ」
エロゲだった。
「わ゛ーーーーーーーっ! それだめーーーーー!」
「エロゲだね……」
珠洲の顔を見てみるとまっかっかだ。
「……やってるんだ」
「……だってぇ」
まぁ、お年頃だから仕方ないとは思う。
こうしてみるとエロ本を発見したときの男の子の顔だ。エロゲを恥ずかしがっている。いや、私も多分恥ずかしいだろうけど……。
「んもう! やってるよぅ! 悪いかな!? 私だってそりゃ……性欲だってあるよぅ!」
「まぁ、仕方ないね」
「そういう美咲は!? そういう願望ないの!?」
「特には」
「そうだ……美咲は枯れてるんだ……!」
枯れてるって失礼な。
いや、まぁ、たしかに性欲なんて今のところはない……。あれ? 私ってやっぱ枯れてる?
「……セックスとかしたいんだ」
「もういいよぅ! そして私はまだそういう願望はない!」
これ以上聞くと珠洲は怒りそうだ。
「これやろ! もう! バツとしてこれだ!」
と取り出してきたのはうさ丸の大冒険……。何だこのタイトル。小学生が名付けたようなタイトルだ。いや、幼児向けゲームだったりするのか?
なめられたものだ。幼児ゲームなら普通に大丈夫だっての。
「み、美咲ー? 悪かったよー。騙して悪かったって」
私は珠洲の布団にくるまっていた。
騙された……! パッケージはうさ丸の大冒険って書いてるくせに中身はぜんぜんのホラーゲームじゃないか!
パッケージ入れ替えやがったな!
怖い……! 怖いよ……!
「わっ!?」
「ひぇあ!?」
突然珠洲が叫び声をあげる。
「驚いたぁ。こう突然来るのって嫌なのよね。心臓に悪い……」
ホラゲーなんてやらないでよ! 私怖くてテレビ見れないし……!
ホラゲーのその不気味なBGMがさらに私の不快感を煽る。やめてくれ……! 悪かったよ! 珠洲のあれみて! 悪かったからホントに許してくださいお願いしますなんでもしますから!
「ん?」
傘持って出かけた日にはいつも晴れ
……ケロロ軍曹懐かしいですねぇ。OPめっちゃ好きでした。