表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第六層エリア 【誇り高き獣】
268/856

慈愛の天使ラファエル ②

 目の前にいる男性プレイヤーは先ほどラファエルさんという天使からルシファーがどこにいるか聞いてきたらしい。知らないと答えるとすぐに消えていったのだとか。

 呼ぶことはできないのだろうか? と思ったのでダメもとでやってみた。


 「ラファエルさんラファエルさん。どうかお姿を現し下さい」


 こっくりさんみたいでなんかやだな……。

 だがしかし、効果はあったみたいだね……。


 「はい。呼びましたでしょうか?」


 目の前に突然現れた胸の比較的小さい天使。もう一度言う。胸の比較的小さい天使が現れた。……この人がラファエルさんだろうか。

 いや、でもルシファー然り、天使は胸が大きいんじゃないか? 胸が小さいとか……本当に天使?


 「る、ルシファーさん連れてきました!」

 「本当ですか? 一体どこに……」

 「どこに目をつけている」


 ルシファーがラファエルさんと思わしき人に近寄り、頭を掴んでいた。


 「いひゃいですルシファーさん!」

 「お前……変わってないな」

 「天使はそんな短期間で変われませんよぅ……」


 呆れた顔でルシファーはラファエルさんを下ろした。頭を押さえて涙目のラファエルさんはちょっと可愛かった。


 「それで? お前、私に何の用だ?」

 「え? い、いやー、ルシファーさん元気かなぁって。それだけです」

 「そんなどうでもいいことのために私を探していたのか?」

 「どうでもよくないですよ! ルシファーさんが抜けた天界はひどかったんですからね! 私も嫌気が挿して逃げ出してきちゃいましたもん!」


 とぷんすか怒っている。

 どかっと地面に座り、このままいくと愚痴を聞かされそうなので逃げることにした。とりあえず飛行で……。


 逃げようとすると、足を掴まれる。


 「私の愚痴を聞いてくださいよもう!」

 「……ラファエル。神に手を加えるとは……!」

 「神……? ……えっ。もしかしてこの人神様なの!? す、すいません! 無礼を働きました! る、ルシファーさんも剣をしまって……」

 「怒ってないからいいよ……」


 とりあえずルシファーは私に危害を加えられてもちょっとは我慢しようね?

 まぁ、どちらにせよ聞かないとなんかやられそうだし、もしかしたらなんだけどなんか大切? というか、貴重なことがわかるかもしれない。

 私は地面に腰を下ろす。


 「じゃ、じゃあ俺はこの辺で……」

 「パトラさんも一緒に聞きましょう?(訳:逃げないで)」

 「……はい(無言の圧力を感じ取った)」


 なんだか怯えてるけど何に怯えてるんだろうね? 私にはわからないや。


 さてと。聞きましょうかね。













①がループしてました、直しました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ