キツネこんこん ④
歩くのもあれだねーってことになったのでエルルゥとルルーク、チリンも呼んで回ることになった。
私はチリンの頭の上に乗り、エルルゥの上にはソゥ。ルルークにはマーヤって感じで。
「すまないねぇ……」
「まぁ、いいけど……。いいように使われてるからあとでなにか手伝ってね」
「いいよぅ」
頭にしがみついていた。
なんだろう。すごい安定する。チリンのことだから揺れるんじゃないかなーって思っていたけどそうでもないわ。ごめんね。チリンの安定性信じれてなかったよ。
「でも可愛いよ? 二人が頭に動物乗せてると」
「そういうルルークも可愛いけどな」
「むぅ。可愛いっては言ってほしくない。僕はかっこいい路線を目指してるからね」
今思い出したんだけどこうみえてルルークは男なんだよな……。普通に違和感なく女子だと思ってたわ。見た目が見た目だしなぁ……。
もう見た目がお姫様でエルルゥが王子様なんだよね。
「それにしてもベアンが治める縄張りは防具店がすごいあるなー」
街をぶらついてわかったんだけど防具の店がものすごいんだ。
武器の店もなくはないけど比率で言うと3:1の割合で防具の店あるんだよね。武器の店に寄ってみると武器はまあそこそこの性能だったけど防具はなかなか優秀なものばかりだったんだ。
防具をメインとしてる集落か……。
「わー、可愛い! キツネさん頭にのせてる! スクショいいですか?」
「ワンちゃん、こっち向いたー! あの、スクショ一緒にお願いします!」
「猫ちゃん可愛い!」
と、なぜかプレイヤーに囲まれた。
私たちは困惑している!
「い、いいですよ」
「やった! じゃあ、頭にのせたままで……はい、チーズ!」
「イケメンと犬って似合う……!」
「可愛いなぁ! 君モテるでしょ?」
ルルークは男子にモテそうだ。私が男だったらルルークにならなんか新しい扉開きそうで怖いんだよね。まじで可愛いし女子力もあるし気遣いもできるいい子だからさ……。
……私だって本当に女友達と接するかのようにしてたもん。まじで女子化が進んでるよ。
「いいなぁ。イケメンと美少女揃いで……。私も可愛く生まれたかったなぁ」
「……今日はやけになろう! さぁさぁ狂っちゃえ!」
あ、この人たち仲間だ。
私も美少女に生まれたかったよ。巨乳美少女に……。珠洲も可愛くて中学校時代はちやほやされてたけど私なんてブスブス言われてきたからなぁ。ブスって言われるくらいには不細工だと思うんだ。
……なんか余計なこと思い出しちゃったな。
「今日は徹夜でゲームだーい!」
「「「「「おーーーー!!」」」」」
「なんでミキものっかってんの!?」
明日もしかしたら投稿できない…かもです。