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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第六層エリア 【誇り高き獣】
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キツネこんこん ②

 街をキツネ姿で歩く。


 「かわいー!」

 「どこからきたの?」


 女性プレイヤーに囲まれています。

 私の頭を撫でている。ものすごく笑顔で……。


 ……。


 この目線だと見上げることになるんだよね。でもさ、でもさ……。そうするとちょっと目にしたくないものも見えちゃうんだよ。

 ……おっぱい。


 この人たち他の人よりも比較的おっぱいがある。


 ……なんで私が出会う人はほぼ巨乳なんだ……! 私にも寄越せ……!


 私なんか小山じゃなく無、だよ? ないんだよ? 喧嘩売ってんの?


 「なんかこの子目が怖いんだけど……」

 「ものすごくおっぱい見てる…。エロ助さんだなぁ」


 違う! エロい目では見ていない! 憎いっ……! 胸がでかいのがとてつもなく憎い……!


 「抱っこしよっ」


 と、持ち上げられ背中に柔らかい感触が。

 くっそう。敗北した気分だ……。もう、怒る気力もないよ……。私だってほしいのに……。神様、私の運あげるんでおっぱいください。……え? ダメ?


 「あれ、この子プレイヤーだ」

 「え? キツネになるプレイヤー? 男の子かな……。男の子だったら超恥ずかしいんだけど……」

 「名前あるよ。ミキ……。この子っ……! 精霊王だよ!」

 「ミキさん!? すごい! ミキさんにこういう形で出会うなんて……! これは何のイベントですか?」


 これは邪神ちゃんが勝手にやった魔法のイベントだよ。


 「「「やーんっ、可愛いー!」」」





 さっきの女性プレイヤーから解放され、また街をぶらつく。

 今度はソゥ様と出会った。ソゥ様はこちらをじーっと見つめる。そして私を抱っこした。


 「……よしよし」


 ……なんだこのご褒美。

 ソゥ様からよしよしされた! キツネ最高! 私キツネになってよかったよ……! ありがとう邪神ちゃん! ソゥ様からよしよし!


 「お腹空いてるのかなー?」

 

 お腹いっぱいです……! ソゥ様! そんな笑顔! まぶしいですぅ! きゃー!

 と、ソゥ様の手が私の喉元に伸びてくる。


 「わっ、もふもふ」

 

 はいもふもふですよ!


 「ここかなー? ここが気持ちいのかなー?」


 そこはっ……! あんっ……! らめぇ! らめなのぉぉぉ!

 もう死んでもいいよ……! 幸せ……! ソゥ様とこんな……。私死ぬのかな……。こんな幸福をもらえるなんて……。ぐふっ。


 「ふふふ、ミキちゃんともこう撫であいたいけど……。ミキちゃんは嫌がるよね」


 嫌がらないですよ! むしろウェルカムです! 


 「このキツネミキちゃんだったりしてねー……。ミキちゃんならあり得そうだよ。鑑定してみようかな……」


 そして、鑑定した結果を見たのか驚いていた。


 「本当にミキちゃんだった……」

 「は、はい。黙っててすいません……」

 「い、いいの! で、でも忘れてね? あの顔とか……」

 「可愛かったですよ!」

 「うううう!」









スマブラ出るまで星のカービィでもやってるか。

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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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