表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第六層エリア 【誇り高き獣】
259/856

キツネこんこん ①

 熊さんが治める縄張りは街もきちんと整備されている。放浪はしない人が多いそうなのできちんとした家を建て、居住しているという。

 この寒い外に比べ中はものすごく暖かいらしい。


 「そういえば獣の国の海底には……」


 竜宮がある。

 地図を見てみると海は確かにあるけど……ここから遠いな。犬ぞりでも借りていったほうがいいレベルだ。犬ぞりレンタルできるということだし一度レンタルして遊んでみるかな。


 「さぶいのぉ……。精霊神ちょっと火を……」

 「……なんでいるの?」


 私の隣にひょっこりと邪神ちゃんがいた。


 「これから獣の国を攻め込もうと思っての。その下見じゃ!」

 「攻め込む?」

 「このケモミミには妾も見惚れるのじゃ! ぜひ部下にほしい!」


 この邪神ちゃんもケモミミ魔力には勝てないのか……。


 「あ、そうじゃ。妾新しい魔法を開発したのじゃ! まだ試運転してないし、精霊神で試してもいいかの? 報酬は払うのじゃ!」


 《クエスト:邪神ちゃんのまほー を受けますか?》


 唐突のクエスト。

 いや、まあ、それくらいならいいんだけどさ。


 「ふふふ、ウサギの国で獣のすばらしさを学んだのじゃ。妾の一押しの動物に変化させるのじゃー! えいっ!」


 と、煙を巻き上げて私の体が変わっていく。

 ……。この尻尾。この頭。この動物ってもしかしてさ……。


 「キツネ?」

 「そうじゃ! 今の妾の一押しの動物! 可愛いのじゃぁ……」


 と、私の頭を撫でる。

 本当にキツネだ……。神ってなんでもありだな。こういう魔法創るって結構大変そうだけど。私もどうやったら相手を変身させられるのかいまだにわかんないし。


 「で、解除してくれるんですよね?」

 「…………」

 「なんで目をそらす?」


 もしかして解除できないとか?


 「……初めて人に使ったから、解除の仕方わかんない」

 「……ナニシテンノ?」


 思わず真顔でそうつっこんでしまった……。

 えっ、じゃあこのまま? キツネのままでプレイしろってか! いや、毛皮のおかげで寒くはないんだけどね? でもキツネ……。四足歩行慣れないんだって。猫然り。


 「か、可愛いからいいじゃろ!」

 「可愛いからってなんでも許されるわけじゃないよ……」

 「むぅぅ! 妾も探すからしばらくそのままですごすのじゃー!」

 

 といって邪神ちゃんが消えてしまった。

 と言われてもな。このキツネの姿。わかってくれるかな? さっきまで一緒だったギルメンは買い物とかでいないし……。


 それに、野生のキツネだからって駆除されたりしない? エキノコックスとか大丈夫?

 ゲームだから大丈夫かな?


 雪にキツネっていうのはマッチしてるけど……。









猫、ウサギ、キツネ。ミキちゃん動物になりすぎ。

単なる豪運なだけだけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ