第六層エリア
「あけましておめでとう」
ギルメンに挨拶をし、私たちは次のエリアに向かうことになった。
ワノ国を抜け、次のエリアはなんだろなー。
拝啓 皆様。
私は今、死にそうです。
「寒いっ!」
第六層エリアは吹雪いていた。
雪が積もっていてかたが露出しているドレスを着ている私はものすごく寒い。チリンは鎧のおかげであったかいけど私たちみたいな軽装の人は寒い。
というか、ステータスに”寒冷”って出てるし。
「無理! ちょっとコート買ってくる!」
神域を使いギルドにワープして服屋に向かった。
「品切れなんです」
「品切れでしてねえ」
「あいにく切らしておりまして……」
まさかの店にない!
プレイヤーズショップやNPCの店にひとしきり入ったけどどこもかしこも売り切れ。第六層に行く人が買っていくらしくて……。
ああー! これじゃ寒さで死んじゃうよ!
「あ、ローイなら!」
ローイなら生産のスキルならひとしきり取ってるとか言ってたような気がする!
ローイのところに行って聞いてみた。
「簡単なのならあるぜ」
持つべきものは同盟だよ……!
私は思わず膝をつき地面に頭をこすりつけるようにお礼をしていた。ローイ。あなたが神ですか。私の神ですか。ありがたや。拝めておこう。
「なんでそんなに喜んでんのか知らねーが、これでいいか?」
と渡されたのは一つのポンチョ。
うわぁ、あったかそう。
「コート欲しがってるのって第六層が原因だろ? これもコートの類に入るらしいからもってけ。裁縫スキルをあげるために作った副産物で申し訳ないがな」
「これでも十分だよ! ありがとう! ローイ!」
「おっふ……。その笑顔はもうすぐ30になる俺でも惚れる……」
ポンチョを羽織り、急いで第六層に向かうことにした。
第六層につくとあら不思議。少しも寒くないわ。今ならアナ雪できそう。ありの~ままの~ってね。
「おかえり」
「ただいま!」
あったかい!
……だけど私だけあったかくなってるような。いや、戦士職とかの人はあったかそうだけどみるきーとかロックが……。みるきーはまだ子供なのに、なんで私だけこんなあったまってるんだ?
……。
「エルルゥ。これ、みるきーに」
着ていたポンチョをみるきーにあげた。
す、すこーしも寒くないわ。
「はっくしょん!」