クリスマスの時間です ②
踏んでしまった罠はどうやらダメージギミックではない。
ただ、装備が強制的に変わった。
「サンタ(ミニスカver)ってなんだ……」
上にはサンタのジャケット。下にはサンタのミニスカートというなんだか際どいようで際どくない格好になっていた。
恥ずかしいっ……。
「可愛い!」
「見ないでよぅ」
スカートとか制服以外とおしゃれ以外で着ないんだってぇ……。
というか、ミニスカとか嫌すぎる! 可愛いのはいいんだけど恥ずかしい! パンツとか見えそうだよ! っていうかアバターがはいてるのか知らないけどね!
「先急ぐよ!」
罠だよこれは。ほんと罠。私の心にダメージを与える罠だ。
「す、スクショ……」
「とったらギルドから追い出すよ」
「ごめんなさい!」
こんな姿撮られてなるものか。恥ずかしい格好はしたくないんだ。コスプレって感じしかしないこの服装。性能はいいんだけど恥ずかしさが限界突破。
はやく財宝取りに行きましょう!
ダンジョンの奥深くに進んでいく。
奥深くに行くほど敵の強さも上がっていっている。また、狂った雪の精霊や雪の悪魔も確認した。悪魔モンスターって出会ったことがない。
経験値も普通らしいからあまり変わらないけど。
ただ厄介なのは魔法を使ってくることだ。
「ここがダンジョンとなるとボスいるんじゃないですかね」
「そうなんだよね」
ダンジョンとなるとボスがいる。
運営がそう簡単に取らせるわけがないのだ。ボスを倒してから行かなくてはならないだろう。どういうボスかはわからない。
歩いていると、目の前に白い影が現れた。
二つの玉。上が小さくしたが大きい。
「雪だるま……?」
その雪ダルマは私たちを襲ってきたのだった。
「襲うのかい!」
ならこっちも応戦するのみ!
精霊魔法”火”。雪は火に弱いでしょ? 溶けちゃうからさ。
私の思惑通り雪だるまから水滴が垂れてくる。動きを止め、雪の中に潜っていった。ボス……ではなさそうだ。
雪だるまは逃げていった。
潜った場所をつついてみるけれども反応はない。火で周辺の雪を溶かしても雪だるまらしいモンスターは見当たらなかった。どこいったのだろうか。
まぁ、気にしてても仕方ないだろうし、先を急ごうか。
まだ時間はたっぷりあるけどね。
短くてすいません……。
あと、多分明日の更新はないです。書こうと思った日に寝落ちしたんで…。明後日なら多分更新されてるかな?