表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第五層エリア 【気高き武士は今日も行く】
245/856

ミキちゃん達のお店経営記 ②

 神の御心本日オープン。

 一応値段設定は各自に任せたけど、本当に売れるかな。一応品質は私が保証するし高くてもカティとローイのなら手を伸ばすべきだとは思ってる。

 まぁ、開店直後はお客さん来ないさ。


 「お客さん寄らないわね」


 数十分立っても来ない。

 広告もしてないしここに店があること分からないのかも。それか、なにかが足りないか? 売り出すための売り文句だろうか。

 たとえば……。


 「かの有名なミキさんの同盟ギルドの販売! ミキが品質を保証します?」


 とチリンが看板を立てていた。 

 私を売り文句にするの? さすがに人集まらないんじゃないかなぁ。


 数分後、お客さんがばんばん訪れた。


 「私効果すげえ!」

 「トップが愛してたら買うよ! ははは、ミキの宣伝効果なめんなぁ!」


 トップっていう自覚はあまりないけどね。

 ただ最近第五層エリアの攻略とかまるでしてないしそろそろ突破されるころじゃないかな。第六層も気になるし早めに突破したいところだ。

 和の国だからボスは何だろう。


 それはそれとして。


 「すげえ……。こんな品質のいい剣売るのかよ」

 「家具すごーい! この椅子超かわいい!」


 若者に人気だ。

 だがしかし、いい客ばかりではなく時折クレーマーというべきなのか。そういう人もいたりする。今ローイが対応していた。

 クレームの内容はなんでこんな高いんだって。


 いや、そのいちゃもんつけてる商品ね? ものすごく貴重なんだよ? それも、新素材を使っているために。それをわからないかー。

 鑑定してみれば効果は一目瞭然なんだけどな。


 「適正価格だ」

 「んなわけあるかよ! どう考えても高いだろうが!」

 「そうか? なら、俺に文句は言わずにあそこにいるミキに文句を言ってこい。俺はただ一任されたから適正価格を提示しただけだ」


 ここで私に振りますか。


 まぁ、素材の希少性や取りにくさを考えても値段は結構譲歩した方だろう。

 10万というぼったくりのような気もするが性能は折り紙付き。その剣はこの店でも屈指の性能を誇っている剣だ。わからないのかな。

 

 私は来るだろうと身構える。が、一向に来ない。


 「わ、わかったよ! じゃあ買わねえよ! 二度と来るかこんな店! 拡散してやるからな!」


 と捨て台詞を吐いて出ていった。

 いや、別に不評が広まってもいいかな。趣味だし。鑑定して名前も覚えたから一応ブラックリストには載せとくか。

 二度とこないって言葉を信じてるけど念のためね?


 「うお、この剣たか……。ぶーっ」


 その剣を眺めていた人が吹き出した。


 「な、なんだよこの性能! めちゃくちゃじゃねえか!」

 

 その声にお客さんが注目している。


 「やべえ、これ買うぞ! まじでほしい! 10万……。いや、20万でも買う!」

 「おう。毎度アリ」


 見る目がある人が買っていった。

 嬉しいなぁ。














評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ