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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第五層エリア 【気高き武士は今日も行く】
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雪降る場所の精霊 ⑤

 やっと蛙の幽霊のところに到着する。

 

 「あとは任せたよッ!」


 私は戦線離脱。

 見えないところで休憩していようと思ったその矢先だった。


 私の腰になにか巻き付いている。それは私を捕らえているかのようで。先ほどの蛙の色とそっくりだ。恐る恐る後ろを見てみると、私を拘束しているこのもの。

 蛙の口から伸びていた……。


 「%&(”+!)”’#‘+*>?+*”#)#$’%」


 言葉にもならない悲鳴を上げる。

 そして、私はそのあとの記憶がなくなった。







 気が付くとギルドホームにいた。

 チリン達がなにやら話し合っている。


 「……記憶がない」


 私数時間ぐらいなにしてたっけ。思い出せない。

 たしかウサギの国で何かと出会ったのは思い出せるんだけどなんだっけなぁ。私なんでここにいるんだろう。リスポーン……した?

 精霊樹がこっちになったことでリスポーン地点もここにできるようになったしここかもしれない。


 「謎」


 とりあえず何が起きたか把握するためにイベントリなど変化がないか調べる。

 まずはイベントリ……。あれ、なんか増えてる。精霊の忠心……。鑑定してみると精霊たちが忠心を示した証の石。

 呼ぶと駆け付けてくれる。


 うん? いつ手に入れた?


 「気が付いたかしら」

 「あれ? ユッケ?」

 「もう、ほんと手を焼かせるんじゃないわよ……。いや、まじで手こずったわ」

 「なにがあったの?」

 「…言わないわ。あの大惨事……」


 大惨事?






 ユッケに報酬を支払い、武器も上げた。

 何やら迷惑をかけたみたいでカティさんに武器を作ってもらうことを約束し、素材は私が取ってくることになった。

 とりあえず素材集め終わったのであとはカティさんに丸投げ。


 私は私で気になることがあった。


 いつの間にかレベルが百になって、新しく精霊の創造神の加護というものが追加されている。効果は”自分のステータスの半分を付与する。効果は1日しか持たないが複数祝福可能”

 ……まじかよ。

 劣化版私量産できるじゃん。


 ……でもこの存在忘れてそうだなぁ。

 多分私が使ってないスキルたくさんあるし。飛行、精霊魔法だけじゃないかなあ。使ってるの。たまに落とし穴とか使うくらいか。


 ……ほぼ蛇足だよね。


 でもカナアンとか使ってるか。


 まぁ、スキルとかはおいといて。

 ほんと私何してたんだ? 記憶がホントにないんだけど……。なに? 私があっちゃいけない敵にあったの? たとえば蛙とか? 幽霊?


 ……謎だ。








 ※その時のミキの様子。


 「みんな死ねぇ! 死ねえええええ!」

 「こ、壊れた!? やばい、フレンドリーファイアも辞してない! た、退散しなくちゃ!」


 ミキはやけくそに魔法を乱発した。

 雪が解け、大地が砕け、マグマが飛び出す。蛙の幽霊は死んだ。だが、ミキの暴走は止められるものは誰一人とていやしなかった。


 そして、魔力を使い切るまで暴れたころの大地の惨状は……。ウサギの国が滅びかけた。














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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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