不思議の国のミキ ④
今の時期は12月。冬真っ盛りだ。
何が言いたいかって?
「雪じゃ!」
「ぴょんっ!」
ここも冬景色になったなってことだよ。
雪エリアと呼ばれるところらしく雪が積もっている。邪神ちゃんとぴょん吉は駆け回っており、私はそれを眺めていた。
雪か。私が住んでいるところじゃあまり降ることないからなぁ。
「冷たいし再現度高い」
雪に包まれたウサギの国。
雪が降り続ける。
「早くここから出たいんだけども……」
思わずそう漏らすのだった。
「きゅっきゅ~!」
ゴールについた。
ゴールははしごがついた穴のようなものであり、上っていく。すると、どこか知らない雪の国についたのだった。
さむっ!
「さ、寒いのじゃ……」
「なにここ。どこここ」
今までのエリアにはなかったものだ。ここはどこなんだ?
まず、この寒いエリア。モンスターもいる。というか、モンスター恐竜とかなんだよ。ジュラ〇ックパークかよ。
まあ、ウサギもいるっちゃいるか……。
「ここどこだよ!?」
私は叫んだが、吹雪の中に消えていった。
とりあえずホームに戻ろうか。これ以上はちょっと進みたくない。なんだか進んじゃいけないような気もしなくはないんだ。
ギルドホームに戻って不思議の国についてでも報告しようか。
ギルドホームに戻ると、チリン達が何気なく座っていた。
「みんな勢ぞろいで」
邪神ちゃんを連れ、メンバーに話しかける。
いつものことだろうと思ったのか何も言わなくなった。
「実はね、さっきまで不思議の国に行ってたんだ」
不思議の国。というには些か不思議が足りないような気もするが大丈夫だろう。
「……なにそれ!?」
「ぼ、ボクも行きたい!」
と、不思議の国に行きたい宣言をルルークがしていた。
ウサギの国。いろんなエリアのウサギが集まり国を作った。そのウサギの国の王様は不思議な力を持っていると図鑑に書かれた。
モンスター図鑑やエリア図鑑はそこを訪れると更新される。
第一層エリアの説明はこうだ。
みなさまが始まりを告げた場所。
すべてがここから始まったというなんというか物語でも作れそうなような説明だった。
「特に何も教えてもらってないけど結構ウサギだらけだった」
行けども行けどもウサギ。最初のほうはよかったけどなれてくるとだんだん嫌になるものだね。
倒したらいけないらしく、手加減し気絶だけで済むようにはしたけれど骨が折れる作業だったということは今でも忘れない。
「ウサギ……」
すると、アナウンスが頭に響く。
《スキル:ウサギ化 を取得しました》
うわぁ。何このスキル。
鑑定してみる。
「ウサギの姿に変身可能になるスキル。……ウサギ化がこれか」
私、今日何一ついいこと起きてないな……。
6時くらいに地元の心霊スポットに友達が行こうっていう話になって行ってきました。
幽霊は見なかったのですが話聞くと背筋がゾクっとして…。
あー、怖かった。作者の後ろに誰かいたらこわい