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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第五層エリア 【気高き武士は今日も行く】
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ミキちゃん・イン・インビジブル ②

 どうやら私の姿は見えなくなったらしい。

 どこぞの幻の六人目みたいなものではなく、本当に見えない。


 「……たしかにいる」


 チリンと手を繋いで確認させた。

 透明人間ってなんかよさそう……って思うけどそうでもない。気付かれないから陰口とかも普通に聞こえるし、なんなら忘れられたりするんじゃないの?


 「……これってもしかしなくてもこれのせいだよね」


 と指さすのは転がったペンキの缶。

 調べてみるとそれは”不可視のペンキ”というもの。塗られたものを一時的に見えなくさせるとか。効果は一日。


 ずっと一日このまんま。


 「……装備付け替えてみて?」


 そう言われたので前の装備に変えてみる。変化はない。


 「見えない……」


 どうやら装備変えても見えないらしいです。

 どうすんだよ私。見えないままでギルド運営できるのか……。


 「……ドッキリとかできそうだよね。これって」


 悪用もできる。


 「……ドッキリ?」

 「ドッキリ」


 たとえば見えないことをいいことに殴って誰もいないとか。幽霊の仕業に見せかけたりとかね。で、私が現れて幽霊の正体みたり枯れ尾花ってか。

 いや、丸一日このまんまだし種明かしできないけど。


 「……ロトにだけ仕掛けてみるかな」

 「なんでロトさんだけなの……」


 いや、なんとなく?









 ということで、透明人間インビジブルのミキ。勇者ギルドに潜伏。

 そのままギルドマスターの部屋に入るとロトは目をつむっていた。寝ているようだ。起こすのも申し訳ないけど、ちょっと面白そう。


 まずしたことは乗っかってみた。


 「お、重い……」


 ……制裁!


 「い゛ッ……!」


 女子に重いってなんだ!

 鳩尾にパンチを決めてやったのでロトは苦しくて悶えていた。私は力ないしそれほど痛くないと思うけどね。

 まあ、ドッキリはまだまだ続くさ。


 続いてのドッキリ。

 棚が勝手に開く。


 「……だれだよ。って、ん? ひゃっ!? も、モンスター!?」


 突然開いた棚にびびって剣を構えていた。

 そしてすかさず棚の引き出しをオープン!


 「ひょえっ!?」


 ロトの反応がちょっと面白い。


 で、腰抜かした時。

 腰を抜かして最後の仕上げに入る。耳元に近寄って……。


 「わっ!!!!」


 と、少しだけ大きな声で叫んでみた。

 勇者は、怖い怖いといいながらログアウトしていった。うん、なんかちょっとすっきり。すっきりしたのでこれくらいでやめておこう。

 モンスターでも狩って時間経過を待つことにしようかな。この状態を解除してもらいたいしね。この状態でスキル何か手に入らないかな。このスキル、使い方によっては本当に便利だしね。
















ミキと相性がいい理由

高火力の魔法が不意打ちでほぼ打てる。相手は死ぬ!

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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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