精霊王誕生
2018年6月24日 改稿いたしました。
目が覚めると噴水の前にいた。
ここがA2Oの世界。究極のリアルフィクションファンタジーというだけあり風を感じる感覚も、視覚も聴覚も現実みたいだ。
ここがゲームだと誰も思うまいに。
……さてと。ここからが本題だね。
ランダム種族を選んだんだ。その種族を……。あ、でもそれは珠洲を見つけたほうがいいか。珠洲と見せあいっこする約束してたし。
「あ、美咲いた!」
「あ、珠洲」
珠洲と思わしき人は現実では茶色い髪だったのを金髪にしている。日本人の大和撫子顔なためになんかやんちゃしてますよーって感じだ。
そして、装備は私と同じ初期装備。駆け出しの服に駆け出しのズボン。普通の靴に武器は剣。うん。ザ・初心者って感じだね。
「髪の色と瞳変えたんだね。よかった。美咲も魔物にならなかったか」
「あ、そういえばそうだね」
運が悪いと魔物の姿になるっていう話を聞いた。
「じゃ、お互いのステータスを見せあおうか!」
「うん。で、見せる場合ってどうするの?」
「えーと、まずはフレンド登録するところから!」
《チリンからフレンド申請が来ました。承認しますか? はい/いいえ》
ためらいもなくはいを選択する。
「よーし。そしたら、ステータスを開いてフレンドに見せるってあるからそこで見せたいフレンドを選択するとそのフレンドにも見えるようになるよ」
「そうなの」
じゃあステータスオープン!
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Lv1 ミキ 種族:精霊王 女性
HP:20/20
MP:60/60
ちから:5
まりょく:110
ぼうぎょ:9
まほうぼうぎょ:103
かしこさ:120
きようさ:60
すばやさ:95
【スキル】
・全属性精霊魔法Lv.10 ・精霊の眼 ・精霊の祝福 ・精霊従属
【その他】
・精霊王 ・六つの王様 ・鑑定
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種族、精霊王?
「うそ……。そ、そんなミサキが!?」
「え、なに。精霊王ってのが……」
そういうと辺りがざわついた。
「うーわ、チート種族かよ!」
「精霊王ができたからあとは一体だけか! リセマラしたんだけど確率がひどくなるよお……!」
「残りはなんだ! もうやけくそじゃ!」
え、精霊王ってまさかチート種族なの?
「……私なんてハーフエルフだったっていうのに……。うらやましいいいいいい!」
「あ、え、えっと。なんか、ごめん?」
「いいわよ! もうそのチートと一緒に行動すればいいの! 早速レベル上げ行こうか!」
精霊王というのは精霊魔法を駆使して戦うらしい。
力もなく防御も紙だが魔法に関しては威力が他の人と違うらしい。最高レベル同士で装備を限界までブーストしても魔法では上回らないとか。
この種族は完全に魔法特化型種族らしい。
そして、教えてもらったことなのだが王ってつくものはチートなのだそうだ。
私が精霊王。
そのほかには、魔王、獣王、妖精王、不死王、勇者。
精霊と妖精ってどう違うのか私にはわからないけど違うんだろう。
「さて、モンスターのお出ましよ」
と、出てきたのはゲームの雑魚敵でお馴染みでもあるゴブリン……じゃなくて普通の鹿だった。
「鑑定スキル使いなさい」
「え?あ、うん」
鑑定!
《カモシカ Lv.1》
カモシカ……。
そのつぶらな瞳。可愛い!でも倒すんでしょう? 可愛いからあまり気乗りはしないんだよね……。仕方ないけど、やりましょう!
えーと、精霊魔法を使えばいいんだよね?
精霊魔法ってどんなのだろうか。
とりあえず火の玉を打ち出すようなイメージをすればいいのかな。
「精霊魔法!」
そう唱えると、光の玉が前に現れる。
ゆっくり近づいていったと思うと、光の柱がたった。爆発したかのように光の柱が立ち、光が収まるとカモシカの姿はなかった。
……えっ。
「……なにそれ」
「精霊魔法、だけど……」
「せ、精霊魔法というよりこれって兵器じゃない!?」
「ち、チートだ……」
弾速遅いナパーム弾かな……。
精霊魔法怖い。
誤字たくさん見つけたので早速修正しますた。
さて、次は何させようかねぇ……