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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第四層エリア 【精霊は無邪気に笑う】
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閑話 とあるプレイヤーの驚愕

 俺らが潜るダンジョンに到着。

 

 「ここ私が潜ったダンジョンじゃないね」

 「そうなんですか?」

 「うん」


 この人潜ったことあるんだ。さすが精霊の守護者というべきなのかな。

 でも、それなら頼もしい。頼りにしている。まあ、俺たちもやれるだけ頑張るけどね! 俺らだって一応は力あるんだしね!


 そして、ダンジョンの中に潜っていく。


 「ねえ、道中は私に任せてもらっていい? ボスはさすがに私だけじゃ無理だと思うけど」

 「いいですよ。どうぞ」


 と、鎧を着た少女が言うので任せることにした。






 それにしてもおかしくない?

 先ほどからモンスターに一匹も会わないんだけど。いや、狙いの素材はボスからだしいいんだけど。会ったといえばガーゴイルのみ。

 あれれ、おかしいな。俺ら前回はめちゃくちゃ遭遇したのに。あれれ?


 そして、あっという間にボス部屋に。


 ……あっれえ!? モンスターは!? モンスターはいないのこのダンジョン!

  

 「MP大丈夫?」

 「うん」


 という会話を少女たちでしていた。

 MP大丈夫って少女の人あれか。魔法使いか。剣とかもってないし先に先制攻撃してくれていたんだろう。俺らでも気が付かないほど早く先制したのか。


 ……それにしてもさっきから気になるのは少女の背中についてる羽根。天使の羽根みたいだと思ってるけどそういう装備なのかな? たまに見るし。


 「じゃ、さくっとボス終わらせちゃおっか」

 「は、はい」


 というわけでボス戦に入ることになりました。

 回復ポーションも持ったし、いけるかな? いや、俺ら四人だしきつい場面もあると思うけどさ。


 で、ボス部屋に入る。


 鎧少女の人が剣を振り回し、天使の羽根を広げた少女はなにやら魔法を放った。その魔法の威力が高いのか一気に体力が減ったぞ。

 腕のある魔法使い。それもかなりの腕と見た。


 で、あっけなく勝利をしてしまった。


 ……俺ら何もしてねえ!


 「終わったよ」

 「あ、ありがとうございます……」


 ありがたい。ありがたいけど俺ら何もしてないんですが。なんか頼りきりになってますが。いいんですかね。いや、この人たちがいいんならいいんだけどさ……。

 パーティ組んでるから経験値は入るしいいんだけど……。あ、ほしかった素材ゲット。


 「これで戻ったら終わりかな?」

 「は、はい! お金を用意させていただきますので……」

 「あー、いいよ。お金はいらないよ」


 ……女神か?


 「いえっ! 俺らなにもしてないんで! 有無を言わさず払わせてもらいます!」


 だけど甘えてちゃだめだ。人間の王国みたくはなりたくない。俺らは意地としてでも払ってやるさ! じゃないと、マスターに怒られる!

 それに、対価は必要だよ! タダが一番高いんだからね!


 「もらえるもんはもらおうよ。ミキ」

 「わかったよ。チリン」


 と、ミキさんは……。


 ……ミキ?


 「ええええええ!? み、みみ、ミキさんだったんですかああああ!?」

 「うっそ、えっ、ま、まじで?」

 「あ、自己紹介してなかったね。知られてるとは思ってたけど……。改めまして精霊神のミキです。こっちはチリン」


 ……噂の精霊神、超美少女だったああああ!

 噂ってあてにならないね……。女神のような優しさで超かわいくて……。もう、俺は貴方に一生ついていきます。


 「それじゃ、帰ろっか」

 「……あのっ! 一つ、またお願いが!」

 「お願い?」


 と、優しい笑顔でこっちを見てくれる。

 本当に女神のようなお人だ……。


 「フレンドに、なってくださいっ!」


 俺ら風雲の熱血漢はあなたに一生ついていきますので!














というわけでモブプレイヤーの回でした。蛇足みたいなものなので。

時系列的に言うとコラボイベントの真っ最中ですね。言うのが遅れましたが。

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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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