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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第四層エリア 【精霊は無邪気に笑う】
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ワールドクエストの報酬

 これでクエストは達成だろうか。

 ギールさんも鳥人族の皆さんもものすごく満足げの顔をしている。人間の軍勢から里を守るっていうのがクエストの達成条件なのかもしれないな。


 「ありがとうございます! 助かりました!」

 「人間にもいいやついる」


 と、人間の評価も改められたので良しとしよう。


 「これ、お礼。鳥人族の秘伝の書」


 と、私たちに巻物が渡された。

 その巻物を見てみると、スキルを取得できるようで。


 「……これは」


 これは、私にとっていいスキルかもしれない。

 鳥人族の秘伝の書。そのスキルの名前は”陽炎かげろう”。幻影を見せて相手を惑わせる……陽炎のような効果だ。

 陽炎も攻撃ができるらしく(ただし威力は半減するが)、攻撃受けたら消滅する分身と言っても過言ではない。


 ……まじか。分身の劣化版とはいえこれはすごい。


 「ふーん。なかなか使えそうだね」


 マーヤもそうつぶやいていた。

 陽炎。これは私にとっても使える。ようするに、劣化版の私がもう一人できるってことだよね。うわぁ。これはなあ。


 「……鳥人族。空を飛ぶ生き物……。あのよろしければ我が商会、ギール商会と提携を組みませんか!」


 と、提案していた。


 「いいですよ。私はあなたにも恩があります。私でよければお手伝いいたしましょう」

 「やった! これでまた我が商会が広がっていく……! ありがとうございます! 精霊神様とマーヤ様のおかげでございます! 王都に来た際はギール商会を使っていただければ好待遇で接しましょう!」


 と、ギールさんも大喜び。


 「それじゃあ、私たちは帰りますけどギールさんは?」

 「道中が不安なので帰ります」

 「では私も。里にはたまに里帰りするので。みんなー! ばいばーい!」


 と、私たちは第一層エリアに戻っていった。


 「ありがとうございました。本当にありがたい……。これは、私からのお礼です。我が商会での最高額の商品である精霊樹の苗……。どうぞお譲りいたします!」


 うげっ。精霊樹の苗だって?

 それはもらうしかないじゃないか。精霊樹っていったら私のリスポーン地点となる。つまり、私の部屋に埋めて育てればいつだってそこからリスポーンできるんじゃないかな。


 《ワールドクエスト:商人の夢物語 を達成いたしました》

 《新たな種族を追加されました》

 《新たな王が追加されました》


 ……はい? 新たな王だって?







 それから大変だった。

 まず、チリン達から私がやったんじゃないかと言われたので素直に頷く。

 そして、掲示板も騒ぎとなっていた。そりゃあ、ボス倒したわけでもないのに新たな種族と新たな王が追加されたんだ。そりゃ騒ぎにもなるよ。


 「ミキ。羽もらえる?」

 「ん? いいよ」


 マーヤに頼まれ羽根を渡し、私は早速スキルの書を使用する。

  

 《スキル:陽炎 を取得しました》


 このスキルは有用だ。

 利用することも容易いだろうな。


 「……こっちも第四層エリアのキークエストらしきものを見つけたのに」


 なんだって?

 それは聞き捨てならないな。










作者最近胃の調子がものすごく悪いです。

食欲がなくなるとともに吐き気がすごいんです。特に本日は一段と……。ご飯食べたら必ずなるんですよね。胃腸炎かしら…

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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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