クールなモデル マーヤ
「実はこのコラボ。最終日にバトルがあって、私たちが戦うんだよね。ペアを一人決めて一緒に戦うの。装備も決められていて装備は私たちがコーディネートした服。防御とかはガン無視でね」
なるほど。雑誌だから服を変えて戦うのか。
NONNOはメンズファッションも掲載しているしペアは男性でもよさそうだ。てか、ペア決めるんだね。これ。なんでなんだろう。
「それに一緒に出てほしい。どうだろうか」
と、頼まれた。
断るのもあれだし、それにでたらあの新庄ってやつを……! よし。参加しない理由がない。もちろん協力する。全力で。
でもなんでペアなんだろう。
「なんでペアを組むんですか?」
「それは人材を引っこ抜く力を付けるため。観察眼を問うている」
なるほど。スカウト力か。
「ダメだろうか。私は、ぜひとも生出を変えた貴方に出てほしい」
「いいですよ。私も、新庄にはちょっとした私怨があるのでぶっ潰したいですし」
「私怨?」
「新庄が真野ちゃんを差し置いて自分のほうが可愛いっていったことがムカつくんです」
「ああ、徹底的にやってもいい。むしろ、私も飽き飽きしていたからやってくれると助かる」
許可いただきましたぁ! さァ! 圧倒的な差を見せつけるためにレベル上げいっくぞぉ!
深間や新庄は誰と組んだんだろうか。
もしも他の王ならどうだろう。ロトさんあたりなら案外ちょろくペアを組んでくれそうだと思う。深間あたりならわかりそうなものだけど。
「私は暗殺者になるよ。そっちのほうが向いてそうだ」
ナイフを振り回す。
短刀を構え、モンスターの急所を的確に切り裂いていく。もはや天賦の才と呼べるほどじゃ……。私の周りにはどうにも暗殺者の才能があるやつばっかですわ。なぜ?
というか、マーヤだけは凌駕してる……! なんで相手の頭上を飛んでそこで切り裂くの? もう化け物じゃないかよぅ!
「マーヤって暗殺者とかやってた……?」
「あるわけないじゃん」
「だよね」
だとしても妙に手慣れてません?
「で、精霊神様はなんか考えてた? きっと深間と新庄のペアのことでしょ」
わかるんだ……。
「新庄は強い奴を見繕うだろうね。深間は適当に引っこ抜く。これが答え」
というと、新庄は強さ重視となるわけか。
ならば強いのは? と聞いて回るだろう。誰を答えるかは一目瞭然といえるかもしれない。だから、私のとこにきても追い返そう。組む理由がない。
深間さんは適当になのか……。 それこそじゃんけんで勝った人とかになりそうだな。
「それと、新庄だけが性格悪いんであって深間はそれほど悪くないよ。のほほんとした天然だしものすごくいいやつ」
と、無表情で褒めていた。
ていうかマーヤも新庄が性格悪いとわかっているんだ。どんだけ嫌われているんだろう。私も嫌いだけどさ。
「私も新庄のことはあまり話したくない。続きやろうか」
嫌われ者のモデル ミユキ
天然のいい人モデル ハルカ
いい人いい人悪い人。何だこの並び。