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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第四層エリア 【精霊は無邪気に笑う】
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三人のモデル 

 新たなニュース。

 A2Oがこの度終了する……わけじゃなくて、雑誌とコラボするらしい。10代に人気のファッション雑誌”NONNO”から三人のモデルが公式としてゲームをプレイするということ。

 そして、NONNOから出されるモデルは。

 

 深間ふかま 春香はるか

 中村なかむら 真綾まあや


 そして、新庄 深雪の三人だ。今日からコラボするらしく、三人のログインする姿を一目見ようと噴水広場にはステージが作られており、そこから登場するらしい。

 正直、私は三人ともに好印象を抱いていない。


 他の二人は知らないけど、新庄だけは許せない。自分が真野ちゃんより可愛いって? うぬぼれるなって話。私からはものすごくヘイトが溜まってるからね?

 多分、これ以上バカにするなら世間に嫌われる覚悟でPKも辞さないレベル。


 と、三人がログインしたようだ。


 「どうもー! 深間 春香! プレイヤーネームはハルカでーす!」と裏表なさそうな笑顔でいうのは深間。

 「中村 真綾。プレイヤーネームはマーヤ。よろしく」とクールなのが中村。

 「どうも! みんなのアイドルの深雪だよっ♡私は下手だから、みんなに教えてもらいたいなっ」


 ……うわっ。露骨。

 騙されている人もちらほらとはいる。女子はみんな睨んでいる。なぜこの人にしたし。他の二人は受け入れることができると思ったんだけどなあ。


 「……さてと。私はもう行くね。ちょっと会いたい人いるし」


 と、ステージから降りたのは中村。

 彼女が歩く道は開かれていく。まるで近寄ったらダメっていう感じに。だが、凛々しくてかっこいい。顔も整っているし、私とは大違いだ。


 「……そこの人。ちょっといいだろうか」


 と、私に声をかけられた。


 「はい? なんでしょう」

 「貴方、もしかして精霊神様?」

 「あ、そうですけど」

 「やはりか……」


 と、彼女は、こほんと咳をする。


 「……会いたかった。精霊神様」


 ……はい?





 中村……マーヤでいいや。

 マーヤは公式サイトを見ていて、私のことが目に留まったらしい。私のことが好きになったらしい。あ、同性愛のほうじゃなくて。 


 「あなたは生出の友人とも聞く。そんなあなたに興味を持った」

 「えっ、知ってるんですか?」

 「生出から聞いた」

 

 真野ちゃん言ったんですか。


 「生出は楽しそうに仕事をしている。これはあなたのおかげ。ありがとう」

 「あっ、いや、お礼を言われるほどじゃ」

 「ゲームするのが楽しいって言ってたんだ。前までは辛そうだった。たぶん、うちのモデルのせい。それは謝りたい」


 頭を下げるマーヤ。

 この人はいい人だ。やっぱり新庄だけ気に入らない! 真野ちゃんをバカにしやがって……!


 「私も前からこのゲームやれたらよかったんだけどね。忙しくて買いに行けなかった」


 で、やれなかった。その時にこの仕事をもらったからやろうと思ったのか。


 「貴方は、人を変えるほどすごい。私は、そんなあなたに興味を持ったんだよ」


 そんな。そういうほどじゃない。

 私はただ真野ちゃんが好きなだけだ。一途な愛が通じたのだろうか。


 「……そこで、頼みがある」

 「頼み?」

 「私と一緒に、ペアを組んでくれないか」

 「ペア?」


 ギルドに入るじゃなくて?










作者このごろよく鼻血がでます。で、手と衣服が血まみれになります。学校で廊下に大量の血を落としたこともあります。殺人事件の現場みたいだった……。

ブクマが1000を突破しました。細々と文字数が少ない作品ですがよろしくお願いします。

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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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