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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第四層エリア 【精霊は無邪気に笑う】
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邪神ちゃんなんて呼ばせない

結局修学旅行途中で終わりました。邪神ちゃん案外ちょろかったです。

 とりあえず翌日になった。

 北海道を満喫し、また、夜ログインするとギルドホームに邪神ちゃんがいたのだった。邪神ちゃんは仰々しく座っていて、邪神と言うべきなんだろうが、ちょっと可愛い。


 運営よ、邪神ならもうちょっと恐れるようなイラストにすべきだろ。これ討伐したくないぞ。


 「さあ! 威厳というものを教えるのじゃー!」


 まず威厳というものは容姿から入るのであってだね。

 その容姿じゃ……威厳もへったくれもないと思うの。


 「とりあえず姿を変えてみようか」

 「嫌なのじゃ」

 「なぜ!?」

 「我の第二形態は……美しくないのじゃ……」


 そんな理由で? 多分それなら第二形態のほうが怖いと思うけどさ。


 「ちょっと見せてみてくれない? 第二形態」

 「むう。精霊神の頼みなら仕方ないじゃろ。ここじゃ壊すかもしれんから平原にでるぞ!」







 平原にやってまいりました。

 

 「では、変身じゃ!」


 と、邪神ちゃんが闇に包まれていく。

 どんどん肥大化していき、城よりも大きくなっていった。神になる、というのはこのことだろうか。いや、もうこれはラスボス……。


 そして、闇が払われる。


 そこには、巨大な城ができていた。


 『上がってくるのじゃ。魔物はでないようにしてるのじゃ』


 と、言われたので上がっていく。

 すると、玉座の魔と書かれた部屋があった。間っていう字じゃなくて魔っていう字を使う辺り狙ってるのか誤字なのか……。


 扉を開けてみる。

 すると、褐色肌で頭に骸骨を乗せた妖艶に笑う美女が座っていた。いや、美女だけどものすごく怖いというか。最終ボスっていう感じがね。

 冷酷なことを普通にやる女王。って感じがすごい。


 ってか、威厳あるじゃないかよぅ! どこが美しくないだ! 美しくて威厳があるわ!


 「威厳めっちゃあるし、ものすごく美しいじゃん!?」

 「いやいや、これは美しくないのじゃ……。おっぱいが大きくて辛いのじゃ」


 当てつけかおい!


 「その姿だとものすごく怖いし女王様って感じで威厳あるけど……」

 「ま、誠か?」

 「う、うん。そして、美しいし」

 「誠か! ならばこの姿でおることにするわい! ありがとう! 報酬は……我の技を教えてやってもいいぞ!」


 えっ。マジですか。







 はっきり言っておこうか。

 新しく覚えた技。ものっすんごく、強くなっちゃった。いや、もう誰も敵わないんじゃないかってレベルで。


 ええ、これいいのってレベル。


 名前は”神気解放”っていうもの。これを取得して私のアバターの容姿が変わってしまった。

 まず。背中に天使のような羽が生えた。なお、しまうことは不可。

 それだけ。それだけだけど、この羽根。実はというと私の魔力が込められている。この羽根が魔力回復薬となりうるらしい。

 それを聞いた時は、大マジかよ……。なんて思っちゃった。


 で、この羽根を素材に錬金や木工、鍛冶もできるとか。歩く素材です。


 神気解放は常時発動じゃないが、姿かたちは常時このまま。はい。


 神気解放の効果はまあ、単純に能力アップってだけだったけど。副産物がすごいのね。

 神気解放は誰にでもできるって言っていたし……。人によって効果は違うらしい。性格には種族によってだけど。


 ……まあ、それはいいとして。


 この翼。どうしよう。










邪神ちゃんなんて呼ばせないの出し方

プレイヤーから抱かれる隠しステータス”恐怖度”が全体の50%を超えたとき。


ようするにプレイヤーの半分が怖がればいいんです。


それに神気解放は邪神だけではなく、神とつくものならば誰でもさせられます。(NPCに限る)

神のクエストをこなすと解放されます。なお、神のクエストはそうそう受けられるものではなく、ある程度の功績が必要となります。


恐怖度も功績の一種……。


簡単な出し方と言えば単純に魔物を千以上倒すだとか、極上のアクセサリーを10個連続で作るとか。

様々な出し方があります。邪神ちゃんはものすごく難しいです。





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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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