表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第四層エリア 【精霊は無邪気に笑う】
156/856

人間の王国とのギルド戦 ①

 ギルド戦というものは準備ができ次第、戦うステージに転移させられるとのことだ。戦う場所はランダムで決まる。市街戦もありうるし、平原や森の中。荒野など様々存在する。


 そして、ギルドの陣地が決まり、陣地にギルドの核というものが出現する。


 勝利方法は二つ。

 相手の陣地に攻め入り、ギルドの核を破壊する。

 もう一つは、相手方の全滅。この二つどちらかを満たせば勝利となる。


 私たちの準備は完了。


 「さて、転送されるからね」


 そして、目の前の画面が切り替わる。

 どうやら、今回の場所は山。私らは山の山頂にいた。ここからどこまでが私らの陣地かはわからないが、とりあえずこのギルドの核というものを保守すればいいわけだ。


 「さて、王たちで一斉攻撃する。他のみんなは守っておいて」


 《人間の王国が到着いたしました》

 《これよりギルド対抗戦が開始されます》


 どうやら、決戦の火蓋は切られたらしい。

 私らは手筈通りに動く。戦力はこれだけで十分だ。


 どうやら山のふもと。そこが人間の王国の陣地。私らはそこまで駆け下りていく。すると、相手が山に登ってくるのだった。

 人数が多い。私たちの五倍……。ぐらいはいるか。大手を名乗るだけあって人数は多いのか。


 と、どうやら敵の大将がお目見え……。あ、あの人がギルドマスターか? なるほど。リーダーだから快く受け入れたか。

 なるほどねえ。


 「お前らそんな人数で大丈夫かよ!! 今なら降参をおすすめするぜ?」

 「しないよ」


 降参なんてするわけがない。

 戦力差がありすぎるからね。


 「死ぬ覚悟はできてんのか。なら、やっちまえ! 俺たちはトップだ! 弱小ギルドなど相手でもないわ!」


 号令が飛ぶ。


 「ニル。竜になって」

 「わかりました!」


 ニルの体がでかくなっていき、鱗が付き始める。どんどん肥大化していくその姿に驚きを隠せていない人間の王国。

 このデカい図体は、相手の動揺を誘い込む。


 そして、暴れまくって相手のプレイヤーを潰していく!


 「マシュマロ。どうする? 核を破壊するか、全滅させるか」

 「ねえさん?聞くまででもないっすよ」

 「だよね」


 もちろん。私たちが選ぶのは、後者。すぐに終わらせるなんて呆気がない。


 「怯むな! ドラゴンの足止めに人員を少し割く! 残りは山頂を目指せ!」

 「させるかよ」


 マシュマロは油をまいた。

 機械油。潤滑油とでもいえばいいのか。さすがは機械なだけがある。つるつると滑らせるこの油。どうやら、相手に降りかかったみたいだ。


 二人は王らしい活躍を見せている。


 ならば、私も。


 「精霊魔法、火!」


 振りまいた油に火を放つ。油は燃えていった。

 

 「あづづ! しょ、消火しろ! 火傷でじわじわと体力が……!」

 「なんだよこいつら! 先へ通ることが出来ねえ!」

 「お前らしっかりしやがれ!」


 ここは火によって分断された。相手は火傷覚悟で火に飛び込んでくるか、火が消えるのを待つか。

 私らはどちらでも構わない。火が消えるにせよ、私たちは戦力的には十分事足りている。自称大手と名乗るギルドに負けることはない。


 さて、まだ続けるか。











うわぁ、あっけなっ。ただ闇雲に突撃しちゃ思うつぼだよ。頭使えよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ