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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第四層エリア 【精霊は無邪気に笑う】
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狂った精霊討伐とギルド戦に向けて

 依頼内容は狂った精霊の討伐……。

 今回、相手するのは私じゃなく、チリン。たまには私一人でやりたいとのことで譲った。


 「へへっ。戦士の上級職、傭兵に転職したんだぜ」

 「上級職?」


 あるんだそういうの。私職業についてないからわかんなかった。


 「鈍足の代わりに体力と防御と攻撃は増えてるんだぜ。手数よりパワーで押し切る!」


 盾を構え、狂った精霊が放つ魔法を受け止める。

 耐久値が少し減ったのかな? 私はこっちに攻撃来たら避けるという風にしてるだけで、チリンの戦闘を観戦する余裕もある。


 というわけで。実況私、解説私でお送りします。


 「”パワースラッシュ”」


 パワースラッシュというのは力任せに大剣を振り回す技。隙がある分威力は申し分なくあるようだ。

 チリンが使っている武器は大剣。以前は普通の剣だったが変えたようだ。大剣を片手で持てるほど力があるのか?


 「くぅ。外れた」


 チリンは精霊に向き直り、また、突撃していく。

 精霊は魔法を放った。精霊は物理攻撃はしてこない。私と同じで物理は殴る方も受ける方も苦手だからだ。逆に、魔法の耐性はものすごくある。


 「”ジゴスパーク”」


 ジゴスパークなんてあるんだ。

 雷が大剣を覆っていく。そして、チリンは、大きく振りかぶり、精霊に振り下ろした――。精霊は躱そうとする。が、運悪く転んでしまって、技が当たってしまった。


 《狂った精霊を討伐いたしました》


 よし。難なく依頼完了だ。









 報酬は金額100万。ずいぶんと色を付けてくれたから結構嬉しい限りだ。

 まあ、浮かれるのはこれくらいにする。ギルド戦をする。その準備があるということだ。ギルド員を招集し、訳を話す。

 もちろん、全員をギルド戦につぎこんだりはしない。


 最大戦力でぶっ潰す。ただ、それだけ。


 「まずは私と、マシュマロ、ニルは決定な」


 こっちには王がいるんだ。使わない手はあるまいて。


 「エルルゥも、入ってくれる?」

 「わかった」

 「ルルークとみるきーはお留守番」

 「わかった! るるーくおにーちゃんとあそんでる!」

 「わかったよ」


 あとはっと……。


 「おねえちゃん! 私を! ぜひとも私を!」

 「……うぉたぁはいいかな」

 「えー!?」

 「ユキショウグンは一応回復として組み込むとして、ロック、ジャンヌは……。いれるか」

 「おう」

 「主を最後までお守りいたします」


 人選が大変だ。


 「あ、あの! ギルド長!」

 「ん? あーえっと」


 声を上げたのは新しく入った人。そういえば、名前をまだ知らない。


 「名前、なんだっけ?」

 「ガイです! あの、僕も、僕もギルド戦のメンバーにいれてください! お願いします!」


 と、ガイが頼み込んでくる。

 そういえば、人間の王国にいじめっ子が入ったって言っていた。もしかして、見返したいのか? いじめっ子を。

 うーん。まあ、一人くらいならいっか。


 「わかった。じゃ、これで決定ね。

  私と、マシュマロ、チリン、エルルゥ、ジャンヌ、ニル、ロック、ユキショウグン、ガイはこっち。

  ルルーク、みるきー、サン、うぉたぁ、アガルタ、シャンバラ、ソゥ様が居残りだ」


 班分けは完了。

 相手はきっと大人数と投入してくることだろう。でも、十分これくらいで勝てるんじゃないだろうか。王三人を攻撃に回し……。いや、ニルは防御か……いや、攻撃か。

 火力は私とマシュマロ、そしてニルで足りるんじゃないかな。って思う。どんなギルドかは知らないけど、あの人を鑑定してみるとまだレベル38くらいだったから。

 私はもう50間近だというのに。


 そして、勝手にギルド戦を申し込んだ。

 もしかしたら、あの人は偉い立ち位置にいるかもしれない。


 ……まあ、ぶっ潰す。それあるのみ、か。







ミキは舐めプをする予定ですねえ。人間の王国相手に全員を投入しないあたり相当なめ腐ってますね。


ミキは「とりあえずぶん殴る」って感じですね。形的には。

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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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