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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第四層エリア 【精霊は無邪気に笑う】
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ギルドNPC

投稿できないといったな?あれは嘘だ

 戦闘を終え、ロトのほうを向く。

 ロトに問い詰めることにした。いくらなんでもマナーが悪すぎやしないだろうかって。見てみぬふりをすることはまずできないと思ってほしい。


 「ねえ、きちんと教育は……」

 「ごめん……」

 「いや、いいけど……。さすがにあの人はダメだと思うよ。弱いと思って見下しているし」

 「うん。今俺もそう思った」


 でしょ?


 「気を付けて人選するよ。で、挨拶、だっけ?」 

 「ああ、はい。隣にギルドホーム立てたってことで挨拶を……。さきほどもしましたね」

 「そうだな。まあ、お茶でも出すよ」


 案内されて向かったのは応接間。

 私のギルドにもあるが、こちらは騎士の甲冑が置いてあったりとかものすごく神殿っぽい。私は周りが木なのに……。

 

 「そういや、今日、私のところに泣きついてきたプレイヤーがいるんだよ」

 「泣きついてきた?」

 「さっきみたく厄介払いされたって言ってたよ。しょうがないから私のところに入れてあげたけど……。たまには顔を出してみたほうがいいんじゃないかな」

 「うん。顔を出すよ。抜き打ちでこっそりとね」


 来たとわかれば隠してしまうからな。現行犯ではなかなか見られないだろう。


 「大手ギルドとなると有名になるし、人数も多くなるんだよね。多くなると流石に一人じゃ見切れないっていうか……。現実っぽいよねほんとに」

 「会社みたい……」


 こういうのって本当に異世界に来たって感じがするね。


 「NPC雇ってもよかったんだけど、あの子がやりたいっていうからやらせたんだ。今度からはNPC雇うよ。毎月お金かかるけど」

 「雇うこともできるの?」

 「ああ、できるよ。受付とか必要でしょ? 俺たち全員いなくなる時もあるし、NPCを駐在させておくことも可能だよ。一人につき毎月15万。給料って感じだね」


 消費税とかこの世界にはないし、15万もかかるのか。それはさすがに嫌だな。お金はあるけどもさ。


 「まあ、グレードによって変わるよ。普通のなら11万程度かな。粗悪NPCなら5万っていうレベル。15万はえりーとみたいなかんじ?」


 なるほど。


 「俺は勇者ロトっていう肩書があるしプレイヤーの人からも支持されているからそれなりの稼ぎはあるけど、普通なら粗悪品を選んじゃうよ」

 「粗悪品……か」

 「粗悪でも調教すれば普通までにはグレードアップできるからね」


 調教。イケない響きだ。どんなことをするのだろう。

 ……私って結構煩悩あるね。


 「NPCの話はこれくらいかな? ギルドに関しては俺も全部把握しているわけじゃないしね。ただ、一つ言えるのは、毎月の稼ぎは安定しないってことぐらいか」

 「ああ、依頼の数も違いますからね」

 「そうだね。毎月一人はNPCの依頼者は来るっていう説明はある。ここは一等地だから貴族様のお願いを聞くんだけど、どんなお願いを聞くかによって報酬も変わる。難しければ難しいほど、その報酬は上がっていくんだ」


 と、その時だった。


 「失礼します! ミキさん。受付にギルドメンバーが来ております」


 との報告を受け、下に向かうと。


 そこにはチリンが立っていた。

 

 「早く来て!」


 と、腕を引っ張られギルドに行くと、頭に冠を乗せた人が、受付の前に立っている。

 鑑定してみると、驚きの人物が浮かび上がった。


 アドバンス王国 国王エルリック・アドバンス。

 この国の、王様である……。









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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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