第三層エリア攻略に本腰を ②
「まさか落ちるとは思ってなかったよ」
あの演出に相当怖がっていた。
落下していくときの感覚は覚えているらしく、ジェットコースター乗ったときと同じように感じたとか。ここまで現実感あふれるA2Oは改めてすごいと褒めていた。
「なんか聞いたよりおどろおどろしい雰囲気だね」
「ですよね」
やっぱ怖い。けど、真野ちゃんにいいところを……!
「そういえば夜になると看守が徘徊しているらしいので気を付けてくださいね。見つかったら即様キルされるそうです」
「気を付けるよ……。今は……夜、みたいだね」
ということは看守さんにも気をつけなくちゃな。
そして、街までの一直線を進む。幽霊とかが途中で出てきたが精霊魔法でやっつけた。今の私はただの私じゃない。スーパー精霊神4だ!
「ここからがプリズンの街エリアです。あのデカい館は呪いの館と呼ばれていて入ったら呪われます。今は多分大丈夫ですが」
私が退治したしねぇ。
「さっそく看守がいるよ」
うわ、本当だ。
鑑定してみる。
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囚われ看守 Lv.40 HP:500/500
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HPがあるってことは倒せる……んだね。
とりあえず倒してみよう。
「ナパーム」
あの高威力の光の玉を看守めがけてうつ。看守は躱すこともなくその光の玉にあたった。すると、看守の姿が消えていた。
「倒したの?」
「らしいですよ。イベントリにドロップがあります」
見てみると牢屋の鍵というものがあった。
この街。人の気配がしないと思ったら牢屋があったのか。その鍵を看守が持ってるってことは。まだ人はいる。囚われているだけだ。
なら、助け出したらストーリーが進むんじゃないか?
「この牢屋の鍵……。1番?」
鍵にはナンバーがあるらしい。
「1」と書かれた鍵は多分同じく1って書かれた牢屋に使うんだろう。
まず、牢屋を探すとしようか。
「牢屋を探しましょう。そこに人が囚われているはずです」
私の予想だと、このエリア全体がキークエストであり、クエスト名が”鍵のない牢獄という名前。
つまり、キークエストはみんな受けている状態だ。
看守を倒さないというだけで。
「こりゃ大変だね。ひとまずみんなに伝えよう」
「私やるよ」
「わかったよ」
ふふん。
真野ちゃんのためならこの知能をいくらでもフル回転させてあげるからね。
「うーん。牢屋でしょ? ここが鍵のない牢獄っていうくらいだからそこらへんが牢屋っぽいけど違うのかな」
「どの家にも番号は振られてないから、この数字とは結びつかないんだよ」
「そっかぁ。なら地下じゃないかな。こういうのって地下にあるよね」
……ありそう。
「急いで地下に行く通路を探そう! そこにヒントがあります! 多分!」
最近料理の動画見てます。
料理っていいもんですね。自分料理好きかもしれない。あれでしょ?遠○學園通えばいいんでしょ?