オフ会を開こう ①
第二位の報酬は選べということでまず私はお金と土地を選んだ。
そしてチリンは転生の権利とギルドホームを購入。転生の権利って上級種族に転生できるようになるものらしくとても意味があるものとなった。
二位は二個、一位は三個選べるらしい。
「よーし、ハーフエルフからエルフになったし、第三層エリアの攻略に本腰を入れるか!」
と、チリンが言い出したのでばれないようにこそっと抜け出そうとする……。
「逃げない。ミキ」
と、首根っこ掴まれる。
「えっと、みんな予定がない日とかある?」
「俺は仕事の関係で平日以外なら空いている」
「私は夏休みだしなにもありません!」
「私は特に何もないが」
「僕もないよ」
次々と答えていく。
八月の二十一日という日がなんでか決まった。その日になにをするっていうのだろうか。
「この日、みんなでオフ会しませんか?」
チリンが提案したオフ会。みんなは賛成していた。
私も特に問題はないため一足早くオフ会の会場にいる。カラオケで行われるらしい。
「ふっふっふっ。お姉ちゃん。みんな来るまでなにか歌おうよ」
「うん。いいよ」
マイクを手に取り曲をかける。
美鈴がかけた曲は女児向けのアニメ、プディキュアのOP。懐かしいな。昔見てたよ。
「プディっキュアっ、プディっ、キュア」
デュエット曲、二人はプディキュア。
初代の曲だ。初代が一番いい気がするの。
「お、早いね美咲たち」
「おはよう。チリン」
チリンが登場し、そのあとに続いてエルルゥとルルーク、みるきーも到着したようだ。
「初めまして。エルルゥです。こっちが妹のみるきー」
「ど、どうも」
「僕はルルーク……。ゲーム内で見慣れてるよね」
そしてそのあとマシュマロ。
なんか金髪の女性でした。髪の色変えていたのか……。
「うっす。お姉さま。マシュマロっす」
「ど、どうも」
女番長みたいだ。古いけど。
そしてユキショウグンとサン。
「こんちはっす!」
「おはよぉう」
そして最後にジャンヌロック兄妹。
ジャンヌさんは黒髪でゲーム内は金髪。うーん。金髪で慣れているからか黒髪だと新鮮だな。
「ジャンヌです我が主」
「俺はロック。こう見えても22歳だ」
ロックさんはおっさんっぽい風貌なのに22歳なんですか!? いや、意外ですよ!
これで全員だろうか。
十一人という人数になったのでまあ、大変だと思う。けど、このメンバーが今の精霊の守護者のギルドメンバー。一人一人大切な仲間だ。
「チリン。挨拶ってするの?」
「そりゃギルマス。するでしょ」
「だよね……」
あまり大人数前に離したくないけど、覚悟を決めよう。
「えっと、私がギルドマスターのミキ、です。本日はお忙しい中ありがとうございました……。えっと、もう話すの無理なんて乾杯!」
「「「「かんぱーーーい!」」」」