上級種族に転生したい人たち
目が覚めたら知らない天井……じゃない。森。
そうだ。いろいろと情報がありすぎて要領がなくなったんだっけ。
「や、やっと再起動した、か」
目の前にはトロフィとロトがいた……。
「敵ッ!」
「そう警戒すんなよ……。俺らは対峙するつもりはないって」
「それに、今のお前に敵いそうにねえしな」
いやいや、私も二人相手するの意外と大変なんだよ?
それにさ、魔力もすぐ使い切るしあまり戦いたくない相手なの。
「それで、神になった感想は?」
「神……? なんのこ……」
思い、だした・・・!
上級種族に転生したんだよ! 精霊神?とうとう王を超える存在となった? いや、いやいやいや。待って。いつそんなだれがそんなこと頼んだし!
う、運がいいんだろうけどさ、ちょっとやりすぎ……。
「……まだ、今の実力を見てないからわからない」
精霊神の説明があると思う。
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Lv.40 ミキ 種族:精霊神 女性
HP:320/320
MP:2089/2089
満腹度:100
ちから:13
まりょく:1500
ぼうぎょ:201
まほうぼうぎょ:1031
かしこさ:655
きようさ:169
すばやさ:298
【説明】
精霊神の効果はMP消費量を二分の一に抑えることができる。ステータス上昇
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「うおっへぇ!?」
変な声出た!?
やばいよ、に、二分の一? ということは、半分の魔力だけで従来の魔法が打てて? 尚且つステータスも上がってる。特に防御が上がってる。
防御と魔力が上がっている。いや、やりすぎだろう……。
いや、いいの? これ。個人に持たせていいの? これラスボス級のステータスだよ?
いや、体力と防御は同じレベルの人と比べてはものすごく低いんだろうけどさ……。それでも魔力とMPが滅茶苦茶やばすぎる!?
「……欠点も少しは補えつつ、なんていうか、もう、魔法に関してはもう言いようがないです」
「……鑑定させてもらったがやばいな。防御力がないという欠点も少しは補われて、なおかつMPがアップし威力もアップ。さらに消費MPが二分の一に軽減? 神になるとこんなになるのか?」
「というか、どうやって神になったの? 方法だけ教えてほしいな」
「どうやってというか、迷いの森で気が付くと湖にいたんでそこでなりました」
謎解きの答えは言わないほうがいいよね。
「迷いの森か。俺も遭遇したことはあるが湖なんて行かなかったぞ?」
「俺も俺も」
「私は一度もない……」
あ、知らないのか……。
「神になるには迷いの森を攻略しろということか」
「迷いの森は三人でやるものだろ? 他の二人は神になったのか?」
「いや、上級種族に転生っていうことで人間だった人は超人に、ハーフエルフはエルフになりましたよ」
「なるほど……。そいつと接触を図りたいがフレンドではないだろう?」
「はい」
あれは単なる偶然。
悪魔って呼ばれたことを訂正させたくて追いかけて飛行つかって先回りしたら偶然迷いの森がねえ。
「今度攻略班を組んでみるか。ロト。お前も攻略するだろ?」
「もちろん。上級種族になりたいしね」
「だよな」
唯一答えを知ってるのが私とあるふぁとキュイの三人だけ。二人には箝口令は敷いてないけど秘密にすると思う。最後まで自分の情報は秘密にするべきだしね。
私は、まあ、みんなが望むなら公表はするけど。
上級種族に転生しても最終的に問われるのは自分の腕だしね。
「ミキ。わ、私もいい? 一緒に迷いの森……」
「いいよ。三人でしか行けないと思うから精霊の守護者でも三人ずつに分かれようか」
「とはいっても私抜きだと十人だし一人余るね……。私行ってもいいけどまた一人足りない事象が」
「十一人いるからなあ……」
自分の小説の原点はラブコメなんですよね。
このA2Oが終わったら原点回帰としてラブコメ書きましょうかね。
いや、いつ終わるかわかんないけど…