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Another Arcadia Online  作者: 鳩胸 ぽっぽ
第三層エリア 【彷徨える囚人たちの願い事】
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迷走したジャンクフード

 湖が目の前に広がっている。

 どういうことだろう。誰か説明して。


 私たちが驚いていると、目の前に女の人があらわれた。湖のなかから。


 『よくぞ迷いの森の正しい道を選びました。ここは新生の湖です。あなた方は今の種族に満足ですか?』


 という問いかけ。

 もちろん、不満は少しある。防御が低いということ。それ以外は文句なしの性能だったりする。


 『迷いの森は悪しき心が持つものは決して通さない。ふふ、貴方たちは清らかですね。褒美として上級種族に転生させましょう』


 ……上級、種族?


 『人間なら超人という種族に生まれ変わることができます。また、王たちなら神になれるでしょう。さあ、あなたからいきますよ』


 強制イベントらしい。

 まずはあるふぁさんから行われるらしい。


 『ふむ。種族はハーフエルフ。なら、エルフに転生させます』


 あるふぁはエルフになるらしいです。


 『隣の方は人間……超人に転生させます』


 そして、キュイは超人に。


 『最後に貴方……。ほう。精霊王。しかもアテナの加護持ち、ですね。面白い精霊です。ふふ。では貴方は精霊神に転生させます』


 と、転生することになった。

 ……えっと、さらに壊れる、ってことでいいのかな?

 えっ。いや、あの。今でもちょっと壊れてるのにさらに壊すんですか? あの、壊れてるのを壊したらさらにひどくなりますよ?







 気が付くと森の中にいる。

 隣にはあるふぁとキュイがいた。


 「どうやら帰されたんだね。とりあえずチリンと合流しよ……。ちょっと、この状況が呑み込めない……」


 今のこの状況はあれだ。

 出された紅茶を飲みまくっていたら腹が紅茶で埋まってしまってるけどさらに紅茶を出されたみたいな感じ。満腹なんだよ……。


 「ばいばい……。また会おうね」

 「は、はい!」


 アルファたちと別れ、チリンと合流することになった。

 チリンは、なぜか勇者と魔王と一緒にいたのだった。


 「ちーりーんー……」

 「おう。来たな」

 「来たな!」


 もう、今は戦う気力ないです……。まじで勘弁してつかぁさい。


 「もう瀕死じゃねえかよ。何があった?」

 「ちょっと自分には容量オーバーの事態が発生してぇ……。あ、戦わないっていうなら教えてあげます」

 「あ、ああ」

 「精霊王ですら容量オーバー?」


 そうですぅ。もう無理ですぅ。


 「実はですねえ、神になりました……」


 「「「は??」」」


 この時の三人の顔は忘れもしなかった。

 そのまま、私は意識を手放したのだった。




 ※勇者視点


 俺はチリンという女子に出会い、そのまま一緒に行動していた。

 ミキちゃんに昨日のことを謝りたかったこともある。


 「不意打ちとかはなしですよ」

 「しないよ。また精霊王にやられるのがオチだしね。で、ミキちゃんは?」

 「はぐれました」


 その会話があって数分後にミキちゃんがやってきた。

 ――のだが。


 ものすごく元気がなかった。

 そして、衝撃の言葉を残して眠ってしまった。


 「神に、なった……?」


 とりあえず鑑定させてもらうことにした。


 ――――――――――


 ミキ Lv.40 種族:精霊神


 ――――――――――


 精霊、神?


 「種族が、精霊神になってる?」

 「……本当か?」

 「本当! 嘘って思うなら鑑定してみなよ!?」


 トロフィもチリンちゃんも鑑定したのか驚きの表情のまま固まっている。


 「なにが、どうしてこうなった?」

 「えっと、え、いや、え?」

 「はああああああ!?」


 俺たち三人の声が響き渡るのだった。











わぁ。神になった。


迷いの森イベントはごくまれにしかおきません。

普通のプレイ最中にもでます。ですがごくまれです。宝くじ当たる確率よりは高いですけどね。


ミキがやけくそに行ったフラッシュで照らす方法はあってるんです。

暗い道、明るい道に行っても普通に森の中に戻されるところでした。暗い道に行って、今は正しくないということでライト系の魔法でフラッシュ以上の魔法を使えたら湖に行けます。


運がいいですね。


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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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