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僕の黒歴史  作者: リット4%
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部活の仕組み

部活初日。まぁまぁ楽しんでいるみたいです。

最近デロンギさん(オイルヒーター)にお世話になりっぱなしです

こんにちは、八代尊です。今は放課後、早くもやや難しくなってきている授業も終了して部活へ向かっているところ。呪術研究部の部室は部活練の一番奥、他の部活動の部屋とは少し離れたところにある。妙に光が当たらず暗い気がするけど気の所為だと信じたい。部室の扉を開ける。三上はもう来ていて、早速何かの作業に入っているようだ。

「三上ー、ちゃんと部活きてやったぞー」

既に作業に没頭している三上の頭を軽く叩いて、来た事をしらせる。三上が顔を上げてこちらに話しかけてきた。

「おぉ、ちわっす尊。ちゃんとこれたんだねー、偉いぞ、褒めて使わす!」

いやははは、今日もテンション高いっすねー。まぁ、それが良いとこなんですが。

「で、僕はどうすれば良いのかな?さっきから何かやってるみたいだけど、手伝いまっせ」

「んじゃねー、これ、これやって」

そういって三上に渡されたのは、掌くらいの大きさの段ボールに10円と書かれた代物だった。....これは何に使うんですか三上さん。

「えっと.....こ、このダンボールに一体僕は何をすれば良いのですかね?」

どう考えてもわからないので聞く事にした。謎展開過ぎて思わず敬語になってしまう。

「んとね、この十円玉にカラーをつけて欲しいなと」

十円玉....ね。これ十円玉だったのか。一体なんに使うのやら。変に気を回しても意味がないのでとりあえず言う通りにする事にした。床に落ちていた黄色のマジックできゅきゅきゅと十円玉(仮)を塗っていく。表面を一応塗り終わり、三上の方を見た。いや、楽しそうに作業してますねー。昨日の続きなんだろうか、また床に何かしら書き込んでいる。あ、今気づいたけど床に書いてあるのって五十音表なんだな。それにはいといいえの文字。あとは1から9までの数字に男と女。んでもって三上が今書いているのは鳥居...だろうか。

・・・・・・・・そういうことか。こいつ等はこっくりさんをやろうとしてるんだ。五十音表1から9までの文字、はいといいえそれから男女に鳥居と来て十円玉。それ以外は考えられない。いやぁ、意外と呪術部っぽい事やってるんですね。

目的を悟ったところで十円玉のもう片方の面も塗り終わる。

「ほら、三上。完成したぞ十円玉」

そういって彼女の方向にフリスビーのように放り投げた。

「おう、お仕事はやいね尊はー。これは私の優秀な助手になれますな」

にやりと笑いながら妙に上から目線で三上が言う。うるせー、僕はお前の助手になる気はないぞ。こうして過ごしていると小学生の卒業前の事を思い出す。家が隣りなせいかよく遊んでたんだよな。あきもせずに公園を走り回ったりとかしていて。でも今もこういう風に接する事ができるってことはもうあの事(告白)は三上は引きずってないって意識しても良いんだろうか?僕はまだ好きだけどもうあれからそういった事はできるだけ表にださないようにしてるし......。うん、いいや、勝手にそう思っておこう。この部活に誘ったのも三上からだしね。うんうn「てえええええいっ!!」

僕が一人で無駄にまじめに考えている時、それを中断させるように突然すぱーんと派手な音をたてて扉が開いた。そしてそこから小さな黒い獣の様な物が三上に飛びかかる。

「ふふふふ。三上結衣、打ち取ったり」

三上の上にドヤ顔で馬乗りになっているのは黒髪さんこと、桜田だった。いい加減名前で呼ぶようにしないと。思わず口に出ちゃった時栗原に怒られるかもしれないからな。

「さぁ、我が奥義をくらいやがれーーーーーーっ!!」

「あははははははははははっ!!」

桜田の宣言の直後、教室に三上の爆笑が響く。桜田の黒髪でよく見えないが、どうやらくすぐっているようだ。......和みますな、女子同士のじゃれ合いは。男子校に数年通っていたせいなのか、女子を観察するときに次元と言うか画面の様な物を一つ挟んで見る癖がついてしまっているようだ。でも和むんだから仕方無い。

「おいおい小雪、程々にしておきなよ。前にやりすぎて結衣が失禁した事があっただろ?」

突然の下ネタ(?)発言に場が凍り付く。発信元は桜田の後に続くようにして部室に入ってきた栗原だった。皆、そのままの状態で固まっていて栗原だけがきょとんとして表情を浮かべている。他に表情が変わっているのは見るからに温度が上昇している三上くらいだろうか、こっからでも分かるくらい顔が真っ赤だ。

「......あ、これは失礼した。今は少年も来ているんだったね」

はっはっはと栗原が笑う。文字に起こしたら明朗快活と言ったかんじだろうか。いや、あなたのせいで凄い微妙な空気になっちゃったんですけど。

三上が桜田を押しのけてすくっと立ち上がる。そしててくてくと俺の方に近づいてきた。な、なんだ、何をするつもりなんだ。三上の顔は以前真っ赤でぷるぷると震えている。

「あ、あれはうそだからっ!!完全なるでまだからっ!!だから今すぐ忘れて今すぐ!!」

「え、で、でもデマなら何でそんなにあk「早く忘れてっ!!」

「・・・・・・わ、分かりました」

思わず頷いてしまった。何か見えない気迫の様な物におされて。でもそんなに粘る事でもなかったなとすこし反省する。三上も顔真っ赤にしたまま部室から出てってしまったし。・・・・ま、まぁでも三上の顔真っ赤なとこが見れたからいいか。いや、やっぱり可愛いっすなー。すこし茶色がかった肩位の長さでちょっと縮れた感じの髪。それに真っ黒で大きな瞳。肌色も白すぎず黒すぎずで健康的だし特にあのふにふにとしたおまんじゅうの様なほっぺ。いつかは人差し指でツンツンとしてみたいね。まぁ、もう一回振られてるんですけど。

「・・・・・少年、顔がにやけているぞ。何か良い事でもあったのか?」

怪訝そうな顔で栗原が聞いてくる。

「い、いや、はははは......」

笑ってごまかす。ごまかせた.....のかな?うん、ごまかせたって事にしておこう。そちらの方が精神衛生上非常によろしい。

「ゆいっちが帰ったって事は今日の部活はお開きかぁ....ちょっと早いけどまぁ、そんなのもありか」

そういって桜田がカバンを肩にかけた。

「・・・・だね。もうこのままで結衣が部活を続けるのは不可能、もう戻ってこないだろう。いや、私の失態だがまいったまいった」

だから笑うなよ栗原っ!!二人が駄弁りながらそのままカバンを持って部室をでていく。一人教室に取り残される僕。あまりに当然のように部活が終了したので聞きたい事も質問したい事もいろいろ増産されたというのに一切できなかった。

・・・・・なんなんだこの部活。三上の意思で部活が終わったからきっとアイツが部長なんだろうけど......。

しかもまだ僕が部室に来てから30分位しかたってないぞ?本当になんなんだよ。

呪術部参加から部活動初日で、もう嫌な予感しかしない。今後どうなってしまうのか....。先日の青春フラグがさらっとおられてしまったのかな?と思った瞬間だった。







昨日時間切れで投稿できなかったので今日中にもう一話投稿しようかと

暇だったら見てやってください

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