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子育て勇者と魔王の子供  作者: マオ
64/117

子育て勇者と魔王の子供・56.5

今回は非常に読みづらいかもしれません。すみません。

 夜。自宅で双子はベッドの中。ユーヤはいったん実家に帰っている。牛は面白かった。

「いりっく、きょうのふくしゅうです。てきがいっぱいできました」

「そうだな。にーちゃんのまわりにはねえちゃんがいすぎだな」

 毛布を頭からかぶって、イリアとイリックは今日の出来事を思い出す。

「いとこのおねえさんと、そんちょうのむすめと、おさななじみですね」

「いとこのねえちゃんはあれだ。つんでれ。そんちょうのむすめはわがまま。おさななじみはなきむしだな!」


 イトコ・ネィナの主張「親にじゃなくて、あたしに手紙の一つくらい寄越しなさいよね! べ、べつに心配したとかそんなんじゃないけど! そのくらいしてくれてもいいでしょ、付き合い長いんだから!」(完璧ツンデレ)


 村長の娘・スーリアの怒声「そうよ! 手紙くらい寄越してもいいでしょ!? あんたはアタシの婿候補なんだから! え? 知らないわよ親が勝手に決めたのよ! だからあんたも真面目に考えなさいって言ったでしょ、それなのにさっさと旅に出て……ばかじゃないの!」(わがまま、ツンデレ2)


 幼なじみ・ミリーナの言い分「し、心配したの……ユーヤくん、魔王退治に行ったって聞いたから……すごく、すごく心配したの……(うるうるしている)でも、無事に帰ってきたって聞いたから、嬉しくて来たのに……この女性(オーラ)誰なの……? お、お友達よね? お友達よね!(うるうるしている)」(気弱なふりして強気)


「イリック、つんでれってなんですか?」

「んーと、おれもよくしらねーけど、たまにやさしくなることだってさふぁいあがいってた!」

「さふぁいあからきいたですか。あいつあんまりためになることいいませんね。だめしてんのうです」

「うん。きいてたおれもそうおもう。さふぁいあってなにかんがえてたんだろな。ばかじゃん」

 魔王配下の四天王も、双子にかかればこの通り。四天王のことなど忘れて、逸れた話をすぐさま戻す。

「いなかなのにてきがおおいです。ゆだんはきんもつです。おねえさんもついてきてしまったので、どうにかしてはなしたいところですね」

「けんじゃのねえちゃんもこんきあるよな。なんかほかのねえちゃんたちとはなしてたけど、どーすんだろ。にーちゃんからはなれるきはねーよな、あれ」

「ないとおもいます」

 毛布の下で相談中。可愛らしい双子が話す内容は、どうやってユーヤに近づく女を蹴り落とすか。

 黒い。さすが(元)魔王の子である。

「とにかく、おにーさんはこれからしばらくわたしとイリックのかていきょうしです。こもりです。そのあいだになんとかしておねえさんたちをひきはなしましょう」

「だな。にーちゃんにはおれがよめさんをみつけてやるんだ。それがだめならイリアをよめさんにする。あ、そっちのほうがいいか。おれ、にーちゃんときょうだいになりたい!」

「そうですね。そっちのほうがいいです。かぞくになれます」

 腹黒いがどこか可愛い相談は続く。


「でも、きょうはおどろきました。おにーさんのじっか、おにーさんのおにいさんがうしをかってましたね。ほんとにもーってないてました。おもしろいいきものです。でも、もっとおどろいたのはおにーさんのおにいさんのおくさんです」

「おどろいたな。にーちゃんのにいちゃんのよめさん、かみさまだったもんな」

「おにーさんのおばあさんとおなじかんじがしました。おはなしきいてみたいです」

 双子が感じ取ったのは、ユーヤの兄嫁、義理の姉が、神様のカケラだと言うことだった。

 彼らは知らないが、実は兄嫁、情報通信お手紙の神・レストレイヤ(のカケラ)だったのである。情報は彼女のところにいち早く訪れる。ユーヤが帰ってたきたことをすぐさま察知、ネィナ、スーリヤ、ミリーナに情報をリークしたのが彼女であった。

 ひっかきまわす気満々な神様たちだ。下界に居ても、人の恋路は面白いと神様のカケラでも思うらしい。彼女とユーヤの兄のなれ初めもいろいろとあるのだが、それはまだ双子も知らないお話。

「なんかここ、かみさまおおいな。きょうだけでふたりもいた」

「おおいですね。いなかってみんなこうですか」

「ほかのいなかいったことねーからわからねーよな」

「わからないです。いなかってこわいです」

 双子は知らない。ユーヤの曾祖父母も神様で、結構頻繁にカケラを降臨させることを。

 双子は知らない。ユーヤの大叔父も神様で、嫁さん連れて結構頻繁に遊びに来ることを。

 神様率の異常に高い片田舎など、ここしかないと、双子は知らない。


「ふくしゅうはこんなかんじですか。きょうはいろんなことがいっぱいあってつかれたですね」

「そーだな。へんなじいちゃんにとばされたけど、かーちゃんととーちゃんにあえたからうれしかった!」

「おかーさんとおとーさんがげんきでよかったです。おにーさんともこれからもいっしょにいられそうですし、よかったです」

「うん! あしたからはねえちゃんたちをどーにかしような!」

「そうですね。どうにかしましょう」

「よし! じゃあきょうはもうねよう! おれつかれた!」

「はい。わたしもつかれました。ねましょう」

「おやすみ、イリア」

「おやすみなさい、イリック」

 いたずらっ気いっぱいにちょっとどころじゃなく黒いことを言いつつ、笑いあってお休みを言いあい、双子は目を閉じる。

 今日はいろんなことがあって、明日もきっといろんなことがある。

 明日、目が覚めて、お母さんとご飯を食べたら、お隣に行ってお父さんを解凍してあげよう。

 それから、ユーヤのところに遊びに行くのだ。勉強するのもいい。そうしたら、お姉さんたちもなかなか近寄れまい。

 双子は深い眠りに落ちていく。そう言えば、ぽちのことを忘れてた。まぁいいや、あいつ勝手に復活するし。

 今日はともかく、おやすみなさい……。


ひらがなばかりでよみづらいでしょうが、こどもなのでゆるしてください。

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