表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
子育て勇者と魔王の子供  作者: マオ
27/117

子育て勇者と魔王の子供・27

お気に入り100件超えました。こんなに読んでくださる方がいっぱいなのは初めてなので嬉しいです。読んでくださるかたがた、本当にありがとうございます。

 真っ暗だ。

 何も聞こえない。

 双子の声も、オーラの声も、ぽちの悲鳴も。

 ……まずいな、と、ユーヤは思う。

 もしかしてこれは死ぬかもしれん。


 魔王を単独で倒しに魔王城に乗り込んだ勇者、普通の魔物から子供と仲間をかばって死す。


 ……いやいやいや、待ってくれ。まだ死ぬ気なんかないんだ。

 護ってあげなきゃいけない子供たちがいるんだ。

 魔王の子供だけど、素直な良い子たちで、ほかの魔物から護ってあげなきゃいけないんだ。

 俺が、護ってやらないと。


「その心意気やよし!!」


 闇の中、急に知らない声がした。気配も何も感じ取れないのに、声は続く。


「気に入ったぞー、おぬし!!」


 女性の声だ。しかし、聞いた事もない声である。


「うむ。利用しようとしているのなら、このまま蹴落としてやろうと思っていたが、ふふふ、珍しくあのクソ馬鹿の判断が良かったということか」


 なんだか満足げだ。一体誰で、何のことを話しているのか。


「子供たちをよろしく頼むぞ。クソ旦那は私のほうで折檻しておくのでな!」


 ……旦那? 旦那。妻帯している男の呼称。妻を持つ男。夫。嫁さんがいる男。

 あれ?


「ははははは! では戻れ! 私のかわいーい子供たちがおぬしを待っているのだから」


 ええと、あの、ちょっと待。

 闇が切り開かれ、ユーヤはまた気を失った。


……おかーさん?(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ