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子育て勇者と魔王の子供  作者: マオ
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子育て勇者と魔王の子供・ぷちOP

 風呂場でなんとなく妄想。

  ファンタジーって、ある程度話が予想できてしまうから、あんまりなさそうな話の展開って何かないかと考えた。

 魔王か勇者が子供。ありがち。てか、ドラゴンナイト・サーガで書いた。

 ……何かないかなぁと頭を洗いながら考えた、そんなお話。


 数々の困難をくぐりぬけ、魔王を倒しに来た勇者。

 が、何故か魔王、すでに瀕死。

「ゆ、勇者か……私はもう駄目だ……」

 玉座で息も絶え絶え。


「え、なんで。何があった」

「不治の病で」

「ええええ!?」

「無理をしてお前が来るまで玉座に座っていたが、もう駄目だ……力尽きる……」

「ちょっと待て!? 激しいバトルを覚悟していた俺の立場はっ!?」

「無理。駄目。死ぬ」

「死ぬなぁっ!」


 魔王に死ぬなとか叫ぶ勇者。そんな勇者に魔王が呟く。


「お前に頼みがある……」

「いや、その前に死ぬなよ。魔族の王だろ。病気なんかに負けるな」

「私の子を頼む……」

「えええええっ!?」

「この子等を頼む……いやほんとに」

「待てーーー!! おいっ、ほかに預ける相手がいるだろ、側近とか!!」

「お前が倒しただろ。ここに来るまでに」

「う」


 玉座の後ろに泣き出しそうな子供が、二人。

 同じ顔で同じ姿。勇者、硬直。


「双子っ!?」

「頼む……立派な魔王に……育ててくれ……」

「勇者にそれを頼むか普通」

「お前たち……勇者の言う事を聞いて、立派な魔王になるんだぞ……せ、世界を、征服するのだ……!」

「やめろそんな不吉な遺言」

「「はいパパ!!」」

「君達も元気に頷かない」


 で、魔王息絶える。


「……どうすりゃいいんだ……子育てなんかしたことないぞ……魔王を倒すためだけに青春を駆け抜けてきたのに……」


 倒すどころか、目の前で子供を託して病死した魔王。

 そして、勇者の足元で勇者を涙目で見上げている双子。


「……くっそー……覚えてろ……復活したら、ぶっ飛ばしてやる……復活しなくてもぶっ飛ばしたいが」

ブログで更新中です。どうなるか、話の展開は全くの未定! プロットなしの一発書きと言う恐ろしいお話です。

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