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あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~  作者: 深楽朱夜
第6部 移動は常にマイホームと共に 渡る世間は家さえあればなんとかなる

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15 仮設住宅?(仮住宅?)

「おはようございます。懐記さん、千眼さん」

「おはようございます」

「おはよ、バルっちとカイネっちじゃん。店は?」

「今日はお休みです、昨日詠斗さんから《ガルディア》の貧民街で炊き出しするからと聞いたのでお手伝いに。孤児院の子達やモッカさんアルケールさん達もお手伝いしてくれるそうです」

畑で朝食の準備を始めていると、転移札を使ってバルタルとカイネが手伝いに来てくれた。

「懐記さん今日はどんな料理を教えてくれますか?」

「あー2人ともその前にあそこで千ちゃんと一緒にお茶して、はまっちゃたみたいだから。今日は朝は味噌汁と飯とベーコンに目玉焼きとサラダに、んー焼き魚か。チャーシュー丼でもいいか」

『はまった?』

カイネとバルタルが顔を見合せ千眼の方へ行くと、何やら誰かと話しをしているしかも熱心に。

「小豆!主のスキルに小豆をいれて…育てる…今!」

ちょうど通話を切った千眼がカイネとバルタルを見る、綺麗な顔だが今日はいつもと違う迫力があった。

「2人とも…朝食の準備の前にこれを…茶も淹れる…私のおすすめはほうじ茶も捨てがたいが緑茶の濃い目だ」

「あ、はい。それで…」

「俺もおすすめで…」

「おはよー」

「おはようございますー」

「おはようございます」

「おはよぉ」

「おはようございます、懐記さん千眼さん、バルタルさんとカイネさん」

「はよー」

「おはようございます」

テントから詠斗、率、綴、晴海、ナイル、ラジカ、ジラが出てくれば先に千眼に捕まる。

「千ちゃんに付き合ってやって」

『え?』

「おはよう…緑茶にする?ほうじ茶にする?」

「あ、これもしかして…俺は緑茶冷たいの!」

「ようかん!俺あったかいほうじ茶」

「あ!最中もありますよ!小さいの!僕は緑茶の濃い目の温かいのでお願いします」

「どら焼も!僕はほうじ茶の冷たいの飲みたいです!」

「黒いのと?何これ?お菓子?へえ、俺はミルク」

「異界のお菓子ですか?興味深い、昨日飲んだ紅茶の温かいで」

「これ、雑誌でみました!私は緑茶の温かいので!」

わいわいがやがやと千眼が嬉しそうに茶を沸かす、詠斗達も羊羮や和菓子を見て嬉しそうにはしゃいでいた。


「羊羮か…まさかここで食べられるとはな…」

「おかわり…ほうじ茶…」

「おいしいです」

大河達も合流し朝食後の羊羮とお茶に舌鼓を打つ、久し振りの小豆の甘さに目を細める。

「千眼さん、ハル達に手伝って貰ってすごい勢いで小豆の種植えてる…しかもスーパーで売ってるまんまだから、煮れば食べられるし…」

「今日は小豆ご飯も炊いてみるって…」

「楽しみですね…」

「おーい、そろそろ《天空ダンジョン》いくぞー」

「ああ…ハル…ナツ…アキ…ウィン…頼む」

『もぐ!』『もっぐ』『もぐぅ』『ぴい』

ジラに呼ばれアキ達に後を託し今日の予定毎にチームに分かれる、《天空ダンジョン》チーム 綴、ジラ、千眼、ナイル、チグリス 《ガルディア》のチーム詠斗、大河、率、晴海、ラジカ、バルタル、カイネ、ニアとルオとネオは1度孤児院で手伝いをピックアップし食材を置いて向かう。

「今日は千ちゃんが小豆飯をやるから、今夜は餃子にする?ラーメンとかもまた出そうか?後は野菜炒めとスープとか?」

『餃子!?』

一同騒然であるラーメンに続き餃子しかも野菜炒めまで、しかもラーメンまで付けてくれるとは。

「え!?出来るの!」

「餃子…餃子…」

「餃子…」

「食べたいです、懐記君!」

「餃子!」

詠斗、大河、率、綴、晴海の思考が停止する、懐記は飄々と頷く。

「皮は作って、肉はまたカークとエンフから貰うし。ニラとチューブニンニクはあるから出来る。あと、孤児院に赤ん坊いるんだっけ?」

「いますよ、あまり寝ない子だと院長先生がいってました」

「そう、ならこれあげる。俺が子供の頃使ってたベビーベッドとベッドメリー。おじいちゃんが父さんが産まれた時に作ったやつ、俺も使ってたから」

収納から出して来たのは分解されたベビーベットと、木製の星や月、太陽に丁寧に色を付けたベッドメリーをドライバーで組み立てればすぐにベビーベッドが完成した。

「素敵なベッドですね」

「器用な人だったから、持ってって」

「ありがとう!懐記!」

「んー。大河っち向こう着いたら呼んで、あそこの家もうヤバいから俺の空き家出すわ。無限に増えるし、仮の家的な?仮設住宅?仮住宅?」

「ああ、分かった。皆喜ぶな、後で呼ぶ」

皆それぞれの役割りに向かい、懐記は餃子の皮作りを始めた。


「院長先生も子供達もベビーベット喜んでましたね」

カイネ達も食材を院長に渡し手伝いの子供達と炊き出しを行う、貧民街の住人も手伝い総出で行う。

アルケールやナイデル、モッカ達は幼い子供達の相手をしアゲイルやレグは住人達の健康を見て薬草を煎じたりと大忙しだった。

「懐記さんが教えてくれたすいとんは沢山作れて具も何でも合う」

「美味しいしね」

大人数に配るなら数は1種類にして沢山作れて、バランスも良い物をバルタルが懐記から教わってくる、野菜を切り子供達が小麦粉を水と塩で混ぜた物をちぎっていった、貧民街の子供達も混じって手伝いをしている、子供は馴染むのが早い。

「おかわりもありますし、果物もありますから」

皆静かに並ぶ昨日とは違い顔は生き生きとしてしている、詠斗、大河、ニアがランダと共に周辺の住居を見て回りやはりどこもかしこも危ないと新しい家があるなら潰して構わないと住人達も話が出た。

すいとんを受け取り食べながら、皆に荷物を回収して貰った後解体と言う話しになった。

「うめぇ!」

ランダが豪快に胃に流し込む、他も皆食べ終わったので荷物を纏めて来るように伝え懐記を呼びに大河が向かう。


「この餃子って難しいな!」

「ふふん、俺は綺麗に出来た!」

「まだまだ皮作るから、沢山包んでよ」

「懐記くん、準備出来たぞ。カークとエンフも来てたのか」

畑ではカークとエンフが餃子の皮を包み、手を白くしている懐記が皮を綿棒で伸ばしている所だった。

「よ、大河。昨日チャーシューすごいみんな喜んでだぞ!」

「追加の鍋や調味料を貰いに来たらまた新しいの作ってるから教わってる!」

「今、行く。あと頼むわ」

『オッケー』

カークとエンフに見送られ、《ガルディア》に向かった。


「更地にしていいの?本当に?」

「ああ!たのむ!」

畑を作るスペースを確保し、皆が少ない荷物中には何も持たない物達もいる位だ、皆がそれだけ生活に余裕がないのだろう。

貧民街の住民達に見届けられながら、風魔法で瞬く間に家が木の板に戻り、ボロ布やゴミすらもあまりない、それを燃やし瞬く間に更地になった。

「話した通りここの家族のいない子供達は孤児院で引き取る、いつでも会えるからな」

「ああ!しっかり色々学べよ!」

およそ14,5人程の子供達は《トイタナ》の孤児院に引き取る手筈を整え、いつでも行き来出来るように院長に晴海が転移札を沢山渡した。

「じゃ、160軒分出すわ」

「ああ、皆離れとけ」

等間隔に更地になった土地に、懐記の家のオマケで付いて来た空き家をどんどん出していった。


「こ、こんなすごい家本当に貰っていいのか?」

「もち、使い方説明するから分かれて入って」

詠斗達がそれぞれ何名かを連れて説明する、照明は魔力をスイッチに注いで点ける、それで部屋に魔力が伝わり水道やお湯等も使えるようになりお風呂やトイレの使い方を説明した。

「これは仮の家だからカジノが出来ればその上に部屋を用意する、家は好きな所を選んでくれ」

「最初に魔力を注いだ人の持ち物になるらしい、便利ー。誰かと使いたければ魔力を一緒に注いでくれればいいから」

戸惑いながらも皆好きな場所の家を住居とし、空き家に洗濯機を何台かと洗剤を置いて無料のコインランドリーとして解放する事にした。

「綺麗に使ってね、石鹸やシャンプーを配るよー」

「服とかもあります、順番に持ってって。タオルも」

1人1人に最低限の生活必需品と使い方の説明も行っていると、フォークナーとその部下らしい《ズィーガー商会》の面々が台車に食料等を積んで訪れた。

「こ、これは!?」

フォークナー達が口をあんぐりと開けて家を見ている、今にでも崩れそうな家が並んだ街が1日というか数時間で立派な家が並ぶ居住区に変わったのだ夢のような話しこの目で確かめなければ誰が信じようか。

「詠斗さん達!この家は一体!…コホン失礼しました。こちらは我々《ズィーガー商会》からです。支配人に連絡した所こちらをと言う事でしたので」

「ズィーガーさんから?」

「悪いな」

「ありがとうございます!」

「ありがとー」

「へぇ」

余計な詮索はしないようにと言葉を思いだし踏みとどまる、食料の乗った台車を受け取りランダが皆と話し合いをし食料の分配を行う。

「さっそくだが、トイタナで店をやっている。パン屋や焼き菓子などの手伝いの仕事。そのうち貴族屋敷で大規模な飲食店を始めるからそれに向けての仕事もある。それと裁縫関係《ズィーガー商会》での手伝いや巾着袋の手伝い。《エットナ》の《ズィーガー商会》でのナップサック作りの補助。未経験歓迎だ」

「ここのカジノで働くなら接客と飲食関係で働いといてー。数字使うから」

大河の募集に懐記が捕捉しガヤガヤと、飲食、カジノ、裁縫と話が出てくる。

「俺はもちろん、カジノだ!」

屈強な元冒険者やランダはカジノ、女性は飲食と裁縫半々、老人達は座って出来る裁縫を選び明日から働くとの事なので裁縫を選んだ人々はフォークナーにどこの所属にするか決めて貰う。

「あ、あの俺字が読めない、それに計算も…でもここでカジノで働きたい」

「私もー」

「おれもー」

いくつかそう言う声が上がったので、孤児院達の教室に通う事を勧め声を上げた面子は《トイタナ》の店で働きながら学ぶ事にした。

「裁縫の方の給料は《ズィーガー商会》でお支払いしますのでその方々は私のところへ」

「それ以外は《アウトランダーズ商会》で支払う。給料は今は働いた時間分で支払う。必ず7日で2日以上の休みを取る事、1日8時間迄の労働とする」

『はい!』

「ランダ明日から日替わりで10名ずつ店に行くから、選出してくれ」

「了解!」

細かい話しが進む、皆生き生きとした目で真剣に聞いていた。

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