表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~  作者: 深楽朱夜
第020部 みんなで楽しむのが祭りです/邪神と鬼人は舞い狂い

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1376/1427

第094話 festival:55≠父よ子よ子らに祝福を22

第093話 festival:54≠父よ子よ子らに祝福を22

「我々の目的は現魔神皇の無力化、すなわち封印です。大人しく封印されるつもりはないでしょう」

「手段は選ぶ分けにはいかないって、言う事でリーダーからも合図が来し。ニルお願い」

「分かっている」

《龍皇国》グローリー宅、現在現れた最上位魔人は2名が転移で消え、残る4名でグローリー達と対峙する。

周囲はラビとジキニによって発動され傀儡魔法によって現れた巨大化し暴れる木彫りの人形達の対処に、千歳が皆を守るように言いタナトスとメンルェトが残りニジェルガや崇幸、ウェントスやケト達も向かった。

ニスムやいまいち緊張感がない舵と燈火が人質となり残った者達が迂闊に動けない中で、最上位達は自分達の役割を果たしていく。

ジキニがニルに頼みジキルが頷き空間が開く、中から出来て来たのは痩せ細った身体の一部を欠損した虚ろな目の子どもたち、千歳と大河は顔を顰め後ろに下がっているカーテスやウォルゾガが目を逸らした。

「それで、何をするつもりです?彼らを使って交渉でもするつもりですか」

「痩せで身体が欠けた彼らを見て救世主達が心を痛め同情を寄せる…という魂胆ですか」

「序列第14位の魔王と数外個体魔王ですか、何方も1位の魔王の弱体化の影響を受けていないようですね」

タナトスとメンルェトがラビを見上げラビは冷静に周囲もタナトス達の事も観察する、だが、冷静ではないのは燈火や舵だった。

「ちょっと!ねえ、その子達死にそうだよ、助けたいんだ!こっちに」

「回復薬があるので、先ずは」

「そう言われて渡す筈がないですよ、これも取引き材料ですから」

「舵、燈火、少し黙っていて下さい、そうすぐに死なないようにある程度回復されていますよ」

「だからって放っておけないです!」

「では、魔神皇を差し出しますか?」

「それは……」

舵が子どもたちの様子を見て回復をと言うが、タナトスもメンルェト冷静に彼らを助けるのならグローリーと引き換えだと言い言葉が詰まる、そしてタナトスは他にも彼らの同情を引く為の手札を持っているだろうと睨んでいる、どうするのか、周囲からは激しく物が壊れる音、叫ぶ声、子ども達の泣く声、チカはドラゴンの孤児院で遊んでいるウォルくんの元へ向かっている。

グローリーを差し出せるかと言うメンルェトの声に燈火は泣き出しそうな顔で目を伏せる、助けたいのに…。

「俺はみんなのお父さんでいたい、俺のお父さんのように。お願いします……みんなといたい」

「でも、貴方は俺達を救えない。あの化け物どもからさー」

「おれたち関係なかった」

「こわい」

グローリーは頭を下げる、封印もみんなと別れるのも嫌だと気持ちを伝えるがジキニ、ニル、ソカは何かに怯えた表情を浮かべグローリーは自分たちを救ってはくれないと責める。

「自分で自分を救えないから他者に縋るとは、堕ちた物だ最上位」

「貴方達程、強く気高い存在が何に怯えているんでしょうか」

「貴方達には分からない事です、では1人ずつ殺していきます。手札は現魔神皇の心が折れるまで切り続けます」

タナトスが新たに生まれた魔神に縋る最上位など堕ちたなと吐き捨て、メンルェトは原因を探ろうとする、ラビはもう自分達の矜持などどうでもいい、欲しいのは自分達を救ってくれる存在だと、ナイフを手に一番小さな子供の首にナイフを向けた…。


「残念ですが、ここに彼らを憐れむ存在などいませんね」

「そんな光景幾らでも見てきました」

「手を差し伸べなった事の方が多いでですわ、貴方は私達が心優しい存在とでも」

「可哀想だが、日常的に見る光景だ」

「彼らと魔神の赤子と引き換えは差が大きすぎる」

欠損し痩せた子供達を見ても蒐集家達は何も変わらない、だがアドゥリスは違った違ってしまった。

「ま、待ってくれ。あのままにしておけば死んでしま……」

「だからなんだと言うのです?自分の子を差し出しますか」

「それは……」

「アドゥリス、悪いがあっちは諦めろ。こっちはお前の家族を守れとしか言われていない、最上位の魔人と遣り合えばこっちも無事じゃすまん。他者を省みられない」

「アドゥリス、彼らの事は諦めてくれ」

「それは……」

アドゥリスは彼らを助けたいと発言するが誰もがその声を否定する、本当にそれでいいのか?これから父親としてそれで子ども達の前に胸を張って立てるのか……。

「あんたは俺の目から見ても強い、俺なんかが足元にも及ばない程強い!そして何かを隠している、本当に最上位の魔神皇が必要なのか?何を本当はしたいんだ」

「必要だ、貴様も直に分かる。貴様の子が魔神皇になるのは名誉な事だろう?最上位でありながら魔法も使えない魔力も殆どない貴様でも魔人の役に立つのだ」

「違う……そうか。なあ、なんであんたそんなに何かに怯えているんだ?なにか怖い目に遭ったのか?俺も怖い物は沢山ある。そうか、あんたずっと怖いのか」

アドゥリスは心底コーデルリングの強さを認めている、だがコーデルリングの中に在る必死さと怯えを感じ取り静かに優しく訊ねた。

「ああ、成る程。彼らは間際でグローリーさんの子に成れなかった最後の第2世代と言った所ですか。イザラさん達と同時期に出現し第3世代に成れなかったガキか」

「子どもが知恵を絞って自分達の状況なんとかしようとしているのか」

「子どもとて最上位ですから」

「油断は出来ませんわ」

蒐集家が気づく、《墓守》も一生懸命なのかと言い、エリュエルとカーデュナルは常にコーデルリングのから目を放さずにいる。

「怖いものってたくさんあるよな、仕方ない。子どもの遊びにしては質が悪いが満足するまで付き合うか、最近子どもとよく遊ぶからな、子どもの扱いには慣れた」

「私が、私達が子どもだからなんだと言うのだ。すべき事は変わらん」

グーストが肩を竦める、コーデルリングは自分たちが若い未成熟な魔人だと認めている上で事を構えているのだ、今更だと言い捨てた……。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ