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あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~  作者: 深楽朱夜
第5部 ここで生きていく 晴れた日は海を見て編

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6 とりあえず潰します

「茶でも飲むか?」

「ああ」

畑にテーブルを出しすっかり暗くなった為、魔石のランプに魔力を流して柔らかな灯りの元、千眼が茶の準備をし大河達は卵を観察する事にした。

「石の様な感じ」

「確かに卵の形をしていますが、どちらかと言えば石に近いですね」

「これは…」

「バレットストーンズバードの孵化出来なかった卵ですね、おかえりなさいみなさん」

「ナイルさん、起こしちゃいました?」

「たまたま起きたらみなさんの気配を感じたので、カタンとらベルンさんさは良く寝てますよ」

「ナイル、バレットストーンズバードというのは?」

「600年程前に滅んだ鳥です、別名『宝喰鳥』と呼ばれ石を主食とし、高価な宝石を食べれば食べる程美しい歌声を奏でると謂われていますが…卵は非常に殻が固く親の嘴と中の子の嘴で殻を割って初めて孵化出来るんですが…この子の親はおそらく…そしてこの卵は600年の間存在し続けていると思われます…」

「なるほど」

「この卵は生きている…」

『……』

沈黙が広がる、見世物小屋の支配人もこの卵をもて余していのか補償金目的に崖から岩を落としても痛くも痒くもないという訳なのだろう。

「この卵の事は一旦ここに置いておく、何か殻を破る方法が見つかったら…」

「方法はなくはないぞ、こいつが出たいかどうかは分からんけど」

「確かにそうですね、産まれたいかは分かりませんね」

大河の話しにジラが入り綴が考え込む、親もいない仲間もいない時代に産まれてくるのが良いのか…詠斗達には難しい問題だ。

「ジラさん、方法というのは?」

「ああ、タータイルクッガのきゅうならこの殻割れるから頼めば良い」

『あ…』

「そうだよ!きゅうなら割れるね!」

「確かにそうですね、きゅうならば…」

「よし、殻の件はクリアした本人の意思確認は…」

「今は寝ているようだ…」

「それなら明日か、ではまず明日以降の話しとこの卵の所有者の話しとカイネの…」

ぐうううー腹の虫が鳴る音、見れば晴海が顔を真っ赤にしてお腹を押さえていた。

「あ、ごめん!飯まだだ!今用意する!」

「すまない、まだ来たばかりだったしな。食いながら話そう」

「う…ごめんなさいー」

どっと笑いが畑に響く、難しい話しはご飯の時に…。


「うまっ!」

野菜スープと魚の煮込みとモギのミルク…夜も遅いのでチグリス以外は軽めの夜食として、バルタルの作った食事を食べていた。

「おいしかったーごちそうさま、バルタル」

「よ、良かった…です」

「腹も満ちたし話しの続きだな、まずカイネの孤児院をあの建物ごと《トイタナ》村の店の裏に移す。仕事などの面倒もみるぞ。今日様子を見に来れて良かった」

「はい!よろしくお願いします!俺もあんな状態の皆を放って置けません!」

「明日は建物ごと移動…孤児院の改築、改装はこちらでする。明日先生と話を進める、これがまず1つ。それと卵の所有者は《ブルラド商会》の見世物小屋の支配人だ。奴隷商人もしている」

「それって、ゲシュレンという人でしょうか?良い噂は無いです、盗賊が拐った人を買って奴隷として売っているとか…」

「おそらく、そいつで間違いないな。千眼、待たせたな。潰すぞ、まずはそのゲシュレンとかいう奴が買った奴隷達がどこにいるのか調べてくれ」

「ああ…分かった」

何処と無く声が弾む千眼が黒い蝶の群れを夜の空へ飛ばす、

瞬く間に夜空に消えていった。

「で、ジラ。支配人側に崖を一閃で切り落とせる奴が向こうにいるんだが」

「ま、いるだろうな。俺も出来るしー。だがそいつは人間じゃない」

「だろうな、それとゲシュレンという奴の隣に控えていた奴の鑑定は危険×鑑定不可とあったが…」

「それは心あたりがある…」

『合成獣…』

ジラと千眼の言葉が重なる、チグリス、ナイルの表情も曇りを見せた。

「神の範疇から外れた者…」

「いくつもの命を弄んで成り立つ者…」

「そこにはいくつもの魂が混ざり1つになり…」

「赦されざる者達の成れの果て…」

千眼、ジラ、ナイル、チグリスの言葉が紡がれる、ジラがミルクを飲み干し、千眼がお代わりを注ぐ。

「倒す事は出来る、アイツらはそもそも長生き出来ない。《テンランド》の狂気実験の1つの結果だ。問題はない」

「あの国は…壊れている…遥かな昔から…」

『……』

「分かった、今は《テンランド》と繋がっている《ブルラド商会》の一角を潰すまずはそこからだ」

『はい!』


神々からの依頼:《ブルラド商会》の見世物小屋兼奴隷商人ゲシュレンから見世物とされている者達及び奴隷の解放

期限なし 受理にて善行1,000pt 達成にて5,000pt  受理しますか? 受理しませんか?


詠斗達の前に文字が出現する、日本語だった。

詠斗、大河、綴、率、晴海は迷わず受理を押す、千眼達はそれを見守っている。

「この依頼で俺達に何が出来るかどうなるか分からないけど…例えどんな結果になっても俺は後悔しないよ」

「そのうち《ブルラド商会》《テンランド》とは事を構えるつもりだ神々からポイントも入り丁度良い、俺は負ける戦いはしないつもりだ」

「僕に何が出来るか分かりませんが、神様達から貰った魔法…スキルを活かして辛い思いをしている人達を…助けたいです…」

「自分達の利益の為、他者がどうなろうとも構わないという思想…この依頼全力を尽くします」

「この世界に来たばかりだけど、岩が落ちてみんなが大変な思いをして助けたすぐ側で、金の話しをして笑うアイツが嫌だった…だから依頼を受けるよ」

それぞれの意思が固まり、夜は更けていった…。

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