鍛冶師との出会い
決闘に無事勝利した俺達は彼らから獲得したアイテムを選んだ。
名前 縮地のスキル書
このスキルを獲得すると素早く移動できるようになる。
名前 高速思考
このスキルを獲得すると思考速度を上げることができる。
名前 収納袋(大)
袋の中は異次元空間につながっていて、見た目以上に物を収納することができる。
「アイツラなかなかいいアイテムを持ってたんだな」
「すごいね!決闘した甲斐があったよ」
縮地のスキルは俺が高速思考と収納袋はヒカリが持つことになった。俺はアイテムボックスのスキルを持っているので収納袋はヒカリが持つべきだ。
「シンさん、ヒカリさん見事な勝利でした。おめでとうございます」
ハルが俺達を労いに来てくれた。決闘の手配をしてくれたのは彼女だし、彼女には本当に世話になった。
「ありがとうございますハルさん」
「お世話になりました!」
俺達はハルにお礼を言い別れた後、ギルドから出ようと歩き始めた。
「なあ!あんた達」
その時後ろから男の声が俺達を呼び止めた。俺達が足を止めると男はすごい勢いで前に回り込んできた。
「えっ、俺達?」
「ああ、あんた達のさっきの決闘見たぜ!俺は感動した」
男は噛みしめるようにそういった。
「あっああ・・・ありがとう」
男は髪を赤に染めており、鍛えているのかガタイも良い。年齢は俺達と同じくらいか。
「あなたはどなたですか?」
ヒカリが俺の代わりに訪ねてくれた。助かった。
「ああ、名乗ってなかったな。俺は天野匠斗だ。よろしくな」
「天野匠斗って・・・」
ヒカリがなにか思い当たったのかそうつぶやいた。たしかに俺もどこかで・・・
「急に声かけちまってすまねぇな。あんたたちの戦闘がしびれたのもそうなんだが、その防具と武器を見たら思わず声かけちまった」
「天野匠斗ってやっぱり!」
ヒカリがなにか思い出したようで驚いている。知り合いか?
「なあ、ひかり・・・」
「シンほら、あの人だよ!私達の防具と武器の制作者の!」
「!?」
思い出した。俺の防具を買う時に見たこの防具の制作者と同じ名前だ。まさかこの人が
「そいつは俺が作った防具だ。いやー気付いたときは驚いたぜ!あんなに強いやつ達がまさか俺の防具を使ってくれているなんてな」
男は心底嬉しそうな表情でそういった。
「まさかこの防具の制作者にお会いできるなんて思ってませんでした。この防具は大変重宝しているのでお会いできて嬉しいです」
「私もこの武器気に入ってます!」
「そうか、ありがとな!それはそうとあんた達すげぇ強えな。あの決闘でもまだ本気じゃなかったみたいだし、一体何階層まで潜ってるんだか想像もつかねぇ」
「!?」
この発言に俺は驚いた。たしかに俺達は決闘で全力は出していないが、周りにさとられないように立ち回ってきたつもりだ。
「どうしてそう思ったんですか?」
「まあ、うまくいえないんだがなんていうか・・・そうだな・・・鍛冶師の勘ってやつだ」
男は俺の目を真っ直ぐ見つめそう答えた。嘘をついているようには見えないし、もしかしたらこの男には本質を見抜く鋭い観察眼を持っているのかもしれない。
「すごいですね!たしかに私達はダンジョン攻略頑張ってますし」
「やっぱりな。なんかあんたらは他の冒険者たちとは違う気がしてたんだ」
ヒカリの答えを聞いて彼は嬉しそうな表情を見せる。まだ会ったばかりだがこの人はいい人なんだと感じる。
「天野さんはどうしてギルドに?」
「ああ、実は俺もダンジョンに潜りたくて冒険者登録をしに来たんだ。だけど最初は一人で潜るのも何だし仲間を探してたんだが、なかなか見つかんなくてな」
「そうだったんですね、たしかに最初から一人で潜るのは勇気がいりますもんね」
俺の場合は巻き込まれたから一人で攻略するしかなかったが、本来はかなり勇気が必要だ。
「そこでお願いなんだが、俺も一緒にダンジョンにつれてってくれないか?」




