遺跡探索
「シンくん大丈夫でしたか」
ハルが心配そうにこちらへ駆け寄る。
「僕は大丈夫です。ハルさんのお陰で剣を抜かずに済みました。まあ、決闘することにはなってしまいましたけど」
俺はできるだけ心配をかけないように笑いながら答えた。
「でも、決闘は避けられなさそうじゃない。シンどうするのよ?」
「そうだな。決闘まで一週間しかないけど強くなるためにレベルを上げる必要がある。ひたすらダンジョン攻略だな」
現時点でもレベルは俺のほうが高いだろうが、勝負は何があるかわからない。レベルが高いに越したことはないだろう。
「そうと決まったら明日から早速14階層進出だね」
「ああ、取り敢えずの目先の目標はレベル20だな」
俺は翌日から13階層を突破し、午後には14階層に来ていた。
種族 グレーウルフ
レベル 13
ランク D
HP 70
MP 20
攻撃 58
防御 53
知力 46
魔攻 42
魔防 38
俊敏 66
運 58
スキル
嗅覚強化Lv4 咆哮Lv3
「ハクとどめだ」
「キュー!」
ハクのブレスがグレーウルフに当たると全身を焼かれグレーウルフは事切れた。
「ハクやったな!」
ハクすごい!」
「キュー!」
俺達は確実に強くなってきているな。この調子でどんどん進んでくぞ。
決闘前日、俺達は18階層まで到達していた。
「うーん、あと少しでレベル20だと思うんだけどな」
「18階層の魔物も特に手強い相手はいなかったよね」
ヒカリも俺と同じく期待がはずれたとがっかりしているみたいだ。景色も14層からずっと変わらず森のエリアだもんな。
「キュー!」
「おっハクお前どこ行ってたんだよ」
ハクは先程なにか感じたらしく勝手に何処かへ飛んでいった。ハクの強さを鑑みて心配はしていなかったが、どこに言ったのかと気にはなっていた。
「キュッキュッ!」
「・・・もしかしてなんか見つけたのか?」
どうやらハクは進んだ先で何かを見つけたらしい。一体何を見つけたのだろうか?
「そこへ案内してくれ!」
「キュッ!」
俺達はハクの案内に従って進んでいった。
「ここは?」
「遺跡かな?」
森を抜けるとそこには石造りの古い建物がぽつんと立っており、見た目はかなり風化している。
「ここに何かあるのか?」
ハクに問いかけると白は追てきてと言わんばかりに建物の中へ入っていく
「暗いな」
「真っ暗だね。ライト!・・・これで大丈夫かな」
ヒカリが光魔法を覚えてくれていたおかげでだいぶ楽に進めそうだ。俺は夜目のスキルを持っているが、それでも光があったほうが戦闘はしやすい。
「モンスターはいないみたいだね。」
ヒカリの言う通り近くに生き物の気配は感じ取れていない。それが逆に妙な気配を醸し出しているのだが。
「!?ストップ!」
「なに!どうしたの!?」
「キュ!」
「これは罠だな」
手前の地面を見るとそこには落とし穴があった。危なかった。
『罠察知のスキルがレベルアップしました。』
『罠解除のスキルがレベルアップしました。』
突然聞き慣れた声が頭に響いた。
「おっ!スキルレベルが手に入った」
「シンばっかずるい!私もほしいよ」
なんかごめん・・・まあ、これで罠は見破れそうだし気にしないことにする。
「かなり歩いたけどなにもないね〜」
「そうだな・・・」
俺達は罠を解除しながら進んでいったが歩けど歩けど何も無い
「もう私疲れッわ!?」
「ヒカリ!?」
ヒカリがつかれた様子で壁にもたれかかると、もたれかかった壁が押し込まれやがて横にスライドした。
「ふぅーびっくりした!」
「大丈夫か?ヒカリ」
罠だったらどうすんだよと言いたい気持ちもあるが、見ていた俺も悪いかもと思い言わないでおく。
「階段?」
「階段だね・・・」
そこには地下へと続いているだろう階段があった。
「進むか」
「せっかく見つけたんだし行くしかないでしょ!」
「キュー!」
階段を降りると細長い通路があり、俺達はまっすぐと進んでいった。暫く進むと、
「ここは・・・」
「祭壇?」
辺りが開けた空間になり、中央には祭壇らしきものがある。そしてそこには、
「あれ、モンスターだよね」
「モンスターだろうな・・・しかもボス級の強さの」
そこには肌は漆黒で、目や角、体の文様は赤く二足歩行で斧を持つ巨大なモンスターが立っていた。




