パーティー
「ヒカリはどうしてあんな危険を犯したんだ?」
「私もあんなに危険だってわかってたら近寄らなかったよ。」
どうやらヒカリは偶然隠し部屋を発見し、そこに足を踏み入れたときにトラップに引っかかってしまったらしい。
「っていうか何?あなたの横にいる生物・・・も、もしかして」
「ハクのことか、お察しの通りドラゴンだよ。」
まあ、ハクの見た目はもろにドラゴンだから、誰が見てもわかるけどな。
「やっぱり!?えっ、ていうかドラゴンってほんとにいるんだー!」
ちょっと声がでかい。まあ、伝説上の生き物を見たらそうなるのも無理はないか。
「さてと、俺はもう行くが、ヒカリはどうする?」
「あの・・・良ければ私とパーティー組んでくれないかな?」
「えっ俺と?」
まさかパーティーを組もうと頼まれるとは思わなかった。
「なんで俺なんだ。」
「あなたの剣技すごく綺麗だった。私もあんなふうに剣を振りたい、あなたとこの先を進めばその域にたどり着けるかもって思ったの。あとはまあ・・・命を救われたわけだし、多少好意を持つのは自然なことじゃない。」
命を救われたという言葉くらいからヒカリの声がどんどん小さくなって最後の方はよく聞き取れなかった。しかし困ったな、この先パーティーを組むとなると、俺の強さが知られてしまう。そうなった時にヒカリは信用できる人物なのだろうか。考えた末俺は一つヒカリに提案した。
「一つ条件がある。それを守れるのならパーティーを組んでもいい。」
「何?条件って」
「俺は契約というすスキルを持っている。そのスキルで俺を裏切らない、俺の情報を漏らさないという契約を結ぶことが条件だ。」
契約を違える意思が確認された時、スキルによってそれ相応のペナルティーが発動するということもしっかりと説明しておく。
「私はシンを絶対に裏切らない約束する。だからお願い、私とパーティーを組んでください!」
「・・・ああ、わかった。パーティーを組もう。」
ヒカリの気迫に押されるように俺はパーティーを結成した。まあ、そのうちパーティーを組むことは考えていたので別にいいだろう。
「よし、早速だが契約に移ろうと思う。準備はいいか?」
「バッチリ!」
「行くぞ、契約!」
『契約を発動しました。宮園光莉との従属契約を発動します。世界初の契約により、スキル念話を獲得しました。』
「よし、契約できたな。」
無事に契約を終えることができた。念話スキルまで取得することができたのは予想外だったが。
「契約もできたことだし、早速だけど5階層まで連れて行くよ。」
「えっ!大丈夫なの?私を連れてさらに潜るなんて・・・」
かなり困惑しているな。まあ、俺が10階層まで進んでいることは言っていないのもあるが・・・
「そういえばヒカリのステータスはどれくらいなんだ?」
「ああ、パーティー組んだんだし見せても問題ないよね!」
ヒカリはそう言うと、ステータスを見せてくれた、
名前 宮園 光莉
種族 人間
年齢 18歳
レベル 4
ランキング 50位
HP 12
MP 5
攻撃 15
防御 13
知力 16
魔攻 15
魔防 14
俊敏 15
運 20
スキル
剣術Lv2 魔力感知Lv1 魔力操作Lv1 身体強化Lv1
ユニークスキル
剣姫
剣姫
剣を使った戦闘時に身体能力上昇、剣術スキルに大幅に補正。
以上がヒカリのステータスだ。いや、まさかユニークスキル持ちとは驚いた。ユニークスキルを持つ人はごく少数だからな。
「ユニークスキル持ちだなんて驚いたよ。しかもステータスのバランスもいいな。」
「そうでしょ!」
ヒカリや俺のようなステータスバランスの良い万能タイプは珍しいからな。下手をすれば器用貧乏にもなりかねないし、気をつけねばならない。
「まあ、このステータスなら問題ない。行こうか!」
「もう一度言うけど、ほんとに大丈夫なんだよね?」
まあ、心配はそう簡単に消えないよな。
「大丈夫だ。言ってなかったけど俺、10階層到達者なんだ!」
「・・・・・・えっ!?」
「早く行くぞー!」
「あっ!ちょっと待ってー!」




