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プロローグ

2018年9月23日に行った変更点

2人だけ一緒に県外の高校へ行きそれぞれ1人暮らしをするまでの背景を追加。またそれによる内容の変更

(2人がそれぞれどうしてもこの高校へ行きたい、と言っているわけではないため、両親に高校から寮以外での1人暮らしを認めてもらうための背景を追加。これにより過去についての内容を変更)

増殖した学年を2年から1年に変更


2020年8月12日に行った変更点

過去の話(小学~中学)を具体的に考えた結果、内容を一部変更。

私の名前は相川花。小学生の時に文房具を盗んだと勘違いされたことがきっかけで同じ学年全員からのひどいいじめに遭い、5年生になるタイミングで転校。転校先の小学校では馴染む事が出来ずクラスメイトと仲良くすることは無かったが、いじめはすっかり収まっていた。それに、龍生君がいつも一緒にいてくれるので、この現状に満足していた。

中学生になっても数ヶ月はこの状態が続いていたが、ある日の事故がきっかけで状況が一変する。階段を降りている時、駆け下りていく生徒の荷物が思いっきりぶつかった私は階段を落ちていき、同学年のサッカー部のスタメンを巻き込んでしまう。次の日、巻き込んだ子は脚を傷めており、大会の出場することが出来なくなった。しかも、私は全身なんとも無かったため私が意図的に怪我させたのだと思われてしまう。その結果、同じ学年の大多数からいじめられるようになった。無視や悪口は日常茶飯事で、暴力を受けることも頻繁にあった。しかし、なぜか次の日には怪我が治り、私へのいじめが他の人を巻き込んで怪我させてしまうことがあったため、先生に相談しても自身の行動を改善するようにとしか言われなかった。味方になってくれるのは池田龍生だけだった。再び転校することも考えたが、過去に転校してもいじめから逃れることが出来なかったため、転校しても意味が無いと思っていた。しかもいじめられる側にも原因があると思い込んでいた私は唯一の味方である龍生を失う事を恐れ、ずっと同じ中学校へ通い続けた。

私が龍生と離れ離れになる事を拒絶していたこと、龍生も私ほどではないがいじめを受けていたこと、私と龍生の成績が近かったこともあり、私と龍生とそれぞれの両親で中学卒業後の進路について話し合いをした。その結果、龍生の親戚に転勤のため3年間家を空ける方がいたため、その家から通える範囲の中にある県外の高校に2人一緒に通うことに決まった。その家は1LDKの分譲マンションで2人で暮らせるだけの広さはあったが、

・高校生で男女で一緒に生活するのはまだ早い

・クラスメイトに男女で一緒の家に住んでることが知られたらどうなるか

・2人暮らしだと仲が悪くなっても1人になることが出来ない

という話になり、私はその近くで1人暮らしをすることに決まった。その後先生と三者面談を行い、行く高校を決定した。それから数カ月後、受験も合格し高校生となった。しかし、高校生になってもまたいじめに遭い、私の味方になってくれるのは小中学生の時と同じく龍生だけであった。


体育祭が終わってから数日経ったある日の帰り道、私はいつものようにいじめられていた。


「てめーがクラスの輪をいつも乱しているからSHRが長引くんだよ!!」

「あんた何度も転んでバケツの水をかけたりしてるじゃねーか」


(あれはいろんな人がバケツを運んでいる私を押したり叩いて来たりと邪魔してくるのに誰も邪魔している人が原因だとしてくれないからなのに…)


妨害されたことによる私の失敗を私が100%の原因にされていた。


「この前の体育祭でも団体競技でお前が転んでみんなの邪魔をするから最下位になってしまったじゃねーか!!どうしてくれるんだよ!!」


クラスメイトの男子はそう言って私を後ろに突き飛ばした。


(あれは誰かが何回も私の前に足を出して引っかけてきたからなのに…)


私は後ろに倒れ、頭に強い衝撃を受けるのと同時に意識を失った。


「踏切内に倒れたけど大丈夫か」

「どうせ痛いからすぐに動けないだけだろ。いつもそうだし。警報機が鳴るころには動けるようになって、自分で出るだろ」

「それもそうだな」


クラスメイトの男子達は踏切の中に倒れた私をそのままにして、そのまま帰って行った。

そのまま、誰にも気づかれないまま踏切の警報機が鳴りだした。

カンカンカンカン…





















気付けば私は病院の中にいた。


「ここはどこ。確かあの時クラスメイトに突き飛ばされて頭を強く打って気を失ったはずなんだけど…。…って私がいっぱいいる!!!どういうこと!?」


叫び声をきっかけに他の私も目を覚ました。


「何、うるさいなあ。って、ええええええ!」

「私が…、私がたくさんいる…」

「これって、どういうことなの」

「私に聞かないでよ」

「ていうか何人いるの」

「私を除くと1、2、3人だから…、ってことは私を入れて4人!?」


私が4人いたのだ。


「しかもみんな裸じゃない!」


1人はボロボロになった制服と下着を着ていたが、他の3人は全く服を身に着けていなかった。

状況が読み込めず戸惑っていると、付きっぱなしになっていたテレビからニュースの音声が聞こえてきた。


「ニュースです。昨日の夕方、月見鉄道で人身事故がありました。この事故で海鳥高校の1年生である相川花さんが亡くなりました。事故直後の証言によると、頭、胴体、両足がバラバラになっており即死とのことでした。次のニュースです。…」

「「「「相川花って私じゃない!」」」」


バラバラになって死んだはずの私が生きていることが分かると大騒ぎになると考えた私達はこっそりと病院の窓から抜け出すことに決めた。幸いにも窓の外には見覚えのある建物があり、自宅の近くであることが分かった。そのため私はすぐに病院から抜け出そうとしたのだが、他の3人に止められてしまった。


「「「なんでこの状況のまま一人で抜けだそうとしているのよ!」」」

「なんでって早く抜け出さないと他の人に見つかってしまうからよ」

「「「それはそうだけど私達は裸のままで行けっていうの!」」」

「じゃあ明るくなるまでここにいるの?見つかって大騒ぎになるわよ」

「「「だからって裸のまま外に出るのはいやよ!!裸で外にいるのが見つかったら即警察行きよ!!」」」


私達は病室の中で服を探したが見つからなかったため、3人は仕方なくベッドのシーツで身をくるむことにした。今度こそ自宅へ向かおうとしたのだが、それには問題があることが発覚した。


「って、鍵がないから自宅に入れないじゃない!」

「「「あっ!」」」

「誰のところへ行く?」

「このあたりだと、龍生君の家しか知らないわよ」

「それなら、そこへ行くしかないか」

「ここからだと歩いて2分もあれば着くし」

「それしかないわね」


こうして唯一の味方であり親友である龍生のところへ向かったのであった。

はじめまして、色音糸です。

増殖要素のあるラブコメを読みたいと思い、この話を投稿しました。

投稿ペースは完全に未定となっております。

展開についてはどこかで更に人数が増えるとだけ記します。


初めはこんな暗い内容にする予定ではありませんでしたが、現実的に1人暮らしなどが許可されるには…と考えていたらこうなりました。

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