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金色の両翼

作者: 長谷川真美

私達は風待ち人

秩序を保つもの

翼を広げ今飛びたつ

空の向こうには荒野が待っていても怖くない

だって一人じゃないから


「本日から独身の任を離れ、花嫁専属のSPになります」沢村大樹(さわむら だいき)仁美(ひとみ)に向かって敬礼をする。結婚式特有のふんわりとした空気が敬礼と共に引き締まる。「沢村警部。私こと近藤仁美(こんどう ひとみ)巡査は本日付で公務を辞します。」朱を基調にした艶やかな打ち掛けを身にまとった仁美が敬礼をする。大樹が目を丸くする。予想外の出来事に式場がざわめきたつ。「失礼。公務を辞するとは言いすぎましたね。巡査として奉職するのは今日が最後です。明日からは沢村大樹警部の妻として沿い続けるという大責をこの場をもって拝命致します。敬礼っ!!」仁美が敬礼をする。ワンテンポ遅れて大樹が敬礼をする。


 私達の心の中に眠るパッション。願いは通じる。足元に置かれた武器を捨てる。つかの間の沈黙が破られる。山を超えて。海も越えて。二人はたどり着いた。呼び寄せたのは運命か。それとも必然か。


窓を開けて、光を部屋に入れる。日々を分かち合う。任務に誠実な花嫁専属のSPと妻の扉を開いた元巡査。「いってきます」「ただいま」その言葉を紡ぎ続いていく。心地よいだけの言葉はいらない。それが私達の任務。冷静な眼差しで世間を見つめる。見渡す限り広がる混沌の世界。秩序をもって。正義のもとに。世界に眩いばかりに光を差していこう。それが二人の宿命。あの日、あの場所で誓った約束。


青い空に羽ばたく。青い二羽の若鳥。羽を広げ飛び立つ。白い雲に向かっていく。振り返ることもなくただひたすら飛んでいく。光を追い続ける。二人ならつかめるはずだ。掴んで見せる。それがBeliever。忘れないよ。いつも君と僕がいる。FIN.

一ヶ月に一度ぐらいの頻度の更新になってしまい申し訳ないです・・・。

コメディを書きたかったのですが気づいたらまたシリアス作品になってしまいました。


BGM:宇多田ヒカル、いきものがかり、嵐


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