11,いのちのゆくえ
私と大介は真相を知るべく、担任の美佐島先生を職員室から教室へ強引に連れ出して教卓の椅子に座らせ、本題に入る。
「先生、どういうことだよ? なんで村の子供がみんな引っ越すんだよ?」
「私たちには教えて欲しい。私、家でお父さんに引っ越すのは内緒にするように言われたの」
「そうなんだ。でも、ごめんね、実は私にもよくわからないの。ただ、六人みんなが引っ越したら、この学校がどうなるか、分かるわよね?」
「ええ、分かっているつもり」
美佐島先生は困った顔をしながら言う。
「本当に理解してる?」
大介が喉を詰まらせて言った。
「…やっぱ、廃校になるのか?」
「あっ!」
「絵乃ちゃんは気付いたみたいね」
「何だよ!? 廃校以外に何があるってんだよ!?」
「大介君、ここの仲間って、私や他の先生とみんな以外にも、居るわよね?」
「えっ!? 何だよ、何なんだよ?」
「飼育小屋」
私の口調は暗く、重たい。
「この学校がなくなったらブロイラーやラビットたちはどうなるの!? どうするつもりなの!?」
動物たちの危機に気付いた途端、私の頭の中にまた同じ事を繰り返してしまう懸念や焦りと恐怖が生まれ、肩が急に重くなり、まるで胸の中をねこじゃらしで撫でられるような、いやな感じがした。
もう動物たちを犠牲にしたくない。
「先生は、動物さんたちがどうなるかはわからない。廃校になる可能性が高いっていう事しか知らないの。ごめんね」
言って、美佐島先生は申し訳なさそうな面持ちで教室を出て行った。
母校が廃校になる。それだけでも一大事だけれど、私は鶏やウサギでも同じ学校の仲間である彼等の『命の行方』が心配でならなかった。
鶏の命がどうとか書いてる私は、この話を投稿する前に駅近くの店で焼鳥丼や塩チーズつくねなんぞを美味しくいただきましたm(_ _)m
ケンタッキーもよく行きますm(_ _)m
命に感謝ですm(_ _)m
ありがとう。美味しかったよ(;∇;)/~~