討伐完了
ある程度巣穴に近づくと巣穴から周囲を警戒しているのが3体。もし逃げられでもしたら困るので、俺は手筈通り《スキル》を使用する。
……《デコイ》!
このスキルでモンスターの注意を無理やりこちらに引きつける。モンスターの知能によって効き目は違うが、今回は無事俺に向かって襲いかかってくるようだ。
こちらに向かって来た3体を蹴りで一掃する。その間も巣穴からは続々とフォレストウルフが出てくる。
「次は僕の番だ!」
レイスも剣を抜きフォレストウルフを続々と切り伏せる。その剣技は疎い俺ですら見惚れるほど美しい。流れるような剣さばきで次々と切り伏せる。
こうして巣穴から出てきては倒しを繰り返しフォレストウルフの群れを無事討伐する事が出来た。しかし、予想していた縄張り争いで逃げてきた群れにしては個体数や強さに少し違和感を感じる。そして子どもの個体も居ないのも気になる。そう思いレイスの方を見たが特に気にして無さそうだ。まぁそんな事もあるか…。
最後に巣穴に煙玉を投げ入れて隠れてるのが居ないことを確認して村へと戻る。
やっぱり先程の違和感が気になりレイスに聞いてみる。
「あ、あの、さっきの群れなんか違和感なかったか…?」
「…?僕は特に感じなかったけどどんな違和感か教えてくれないかい?」
「え、あ、いやじゃあいいよ……」
「いやいや、君の方が冒険者として先輩なんだ。僕より気づくことが多いのは当然さ。」
そう言われて俺は先程の違和感を伝える。レイスは真剣な表情で思案する。
「な、なるほど。確かに気になるけど、もう倒したんだしきっと大丈夫だよ。それよりさっきの君の戦闘良かったよ!」
「……あ、ありがとう。そっちもなんて言うか凄かったと思う……うん。」
そうして村に着くまでに今度は少しお互いの戦いを褒めたりと会話をすることが出来た。少し距離が縮まった気がして照れくさいような嬉しいような気持ちになる。
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