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出会い

 「う、ううぅ……」


 酔いが回った俺は帰り道でフラフラになりながら歩く。しかし、目の前がぐにゃぐにゃに歪みまっすぐ歩けない。


 「ねぇ、そこの君大丈夫かい?」

 それを見兼ねたのか誰かが声をかけてきた。俺の様子から酩酊してると気づいたようで肩を貸してくれた。


 うちに着く頃には俺の酔いもかなり醒めてきた。そして同時にとんでもない迷惑をかけたことに気づき血の気が引く。


 「す、すみません。わざわざここまで連れてきてくれてなんとお礼をすればいいか……」


 改めて相手の顔を見る。金髪碧眼、そして中性的で美形な顔立ち、自信に溢れた表情も相まって凛々しいイケメンだ。


 そんなイケメン恩人は不敵な笑みで言う

 「そんな大した事はしてないさ、気にしないでくれ。なんてったって僕は勇者だからね!困っている人を助けるのは当たり前さ!」


 勇者と名乗ったイケメンは高らかに笑いながら立ち去る。


 さらに血の気が引いた俺は完全に酔いから醒めていた。あれが、勇者……。イケメンで爽やかで優しいとか何も勝てなさすぎるだろ…。いや、いっそ清々しいか。俺はそもそも土俵にも立てて無いくせに勝手に負けを納得したのだった。

 

 

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