絶望
俺の名はジル。冒険者としてギルドのクエストをこなす日々を過ごしている。ランクは一応S級で、腕っぷしには自信があるが…コミュ障を拗らせてパーティも組めずにソロで活動している。
そんなある日、ギルドの掲示板の前に人だかりが出来ていた。少し気になったので、ある程度人が去った後にその内容を見に行くと『新人S級冒険者誕生!その名も勇者パーティ!』という見出しの号外新聞だった。
どうやら結成1ヶ月でS級冒険者パーティとして認められたらしい。俺はS級になるまで1年掛かった、それでも今日までは最速記録で密かに自慢だったんだけど、大幅に越えられてしまった…。
気を取り直しつつ記事を読むとそのメンバーの1人に見覚えがあった。“カフカ・オーレス”俺の幼なじみで…初恋の相手だ。そして俺にとってそれは、ただ幼なじみがS級冒険者になったという話じゃない。勇者パーティという名は噂で聞いたことがある「勇者が3人の女を侍らせているハーレム状態」だと…。
それはつまりカフカは今勇者という野郎のハーレムの一員だという事だ…。いや、ただ幼なじみってだけだし、もう何年もあってないから……。
…でも、勝手なのは分かってるけどめっちゃショックだ……。
その晩、俺は飲めない癖にヤケ酒を浴びるように飲んだ。
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